◇ナ・リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(2024年5月21日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発出場。第2打席にチーム初安打となる左翼線二塁打を放ち、連続試合安打を3に伸ばした。

 0―2の4回先頭で迎えた第2打席で快音を響かせた。右腕ファットの95マイル(約152.8キロ)速球にやや差し込まれながらも左翼線へはじき返し、チーム初安打を放った。さらに1死後に今季12個目の盗塁、今季初となる三盗を決め、昨季ゴールドグラブ賞を獲得した捕手モレノの悪送球を誘って足で1点を返した。盗塁成功率は100%をキープしている。

 大谷は前日の第1打席に相手左腕・マンティプライの初球でセーフティーバントを試みて投手への内野安打を記録。バント安打は公式戦では2022年4月以来2年ぶりだった。3回無死一、二塁の第2打席は四球で好機を拡大し、フリーマンの満塁本塁打を呼び込んでチームの4連勝に貢献。3打数1安打で打率・353のまま、ナ・リーグ首位打者をキープした。本塁打王を争うブレーブスのオズナが20日のダブルヘッダーで13、14号を放って大谷に1本差をつけているだけに、オズナに並ぶ一発が期待されている。

 関大の宮本勝浩名誉教授は、ドジャースにおける大谷の今年の経済効果が約865億1999万円に上るとの試算を発表した。昨年優勝した阪神の経済効果(約872億2114万円)とほぼ同額。観客増やグッズの売り上げ増、スポンサー契約など多方面での収益アップが寄与し「阪神優勝の経済効果は選手全員でつくり出したものだが、大谷選手はたった一人。空前絶後の金額」と驚きの声を上げた。昨季エンゼルスでの大谷の経済効果は約504億1008万円で、約1.7倍と大きな注目を集めている。