◇大相撲夏場所11日目(2024年5月22日 東京・両国国技館)

 日本相撲協会は22日、東前頭13枚目の水戸龍(30=錦戸部屋)が11日目から休場すると発表した。提出された診断書には「両変形性膝関節症に伴う関節炎」「五月場所は休場となる」と記されていた。

 1年ぶりに再入幕を果たした水戸龍は、ここまで2勝8敗で負け越し。7日目の宝富士戦では「腰砕け」の勝負結果で敗れ「安全のために力を抜いて受け身を取った。ケガしなくてよかった」としながらも、左足を少し引きずる様子も見られていた。日頃から「ケガしないことが一番大事。安全第一」と丈夫な体の秘けつを説いてきた水戸龍だが、1年ぶりの再入幕場所で無念の休場となってしまった。

 診断書によるとこのまま再出場しない可能性が高く、2勝止まりで十両転落が確実に。1年かけてようやく戻ってきた幕内の座を1場所で再び失ってしまうこととなる。水戸龍の休場は、21年秋場所以来4度目(コロナ関連を除く)。この日対戦予定だった一山本(30=放駒部屋)は不戦勝となる。