◇ナ・リーグ ドジャース3―7ダイヤモンドバックス(2024年5月21日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発出場し、2試合ぶり、今季22度目のマルチ安打をマークするなど4打数2安打1打点。また、今季3度目の1試合2盗塁を決めてメジャー通算99盗塁とし、青木宣親(現ヤクルト)を抜いて日本選手歴代3位となった。しかし、チームは3―7で敗れて連勝は4で止まった。

 大谷がユニホームが破れるほどの激走を見せてチームの全3得点に絡んでも勝利にはつながらなかった。相手捕手は昨季ゴールドグラブ賞を獲得したモレノ。2盗塁の激走でユニホームの左膝や左臀部が破れ、試合中に交換するほどのハッスルぶりだった。

 今季薄い生地に変更され、インナーが透けるなどと話題になっていたユニホームだが、大谷がスライディングをするたびにたびたび破れる場面が目撃されている。SNSでは「ユニホームをなんとかしてほしい」「ユニホーム問題ありすぎ」などのコメントが投稿されていた。

 0―2の4回先頭で迎えた第2打席で快音を響かせた。右腕ファットの95マイル(約152.8キロ)速球にやや差し込まれながらも左翼線へはじき返し、チーム初安打を放った。さらに1死後に今季12個目の盗塁、今季初となる三盗を決め、昨季ゴールドグラブ賞を獲得した捕手モレノの悪送球を誘って足で1点を返した。

 第3打席は1―4の1死三塁の好機。2ボールから右腕ファットのチェンジアップを捉えると、打球速度102.6マイル(約165.1キロ)の痛烈な打球が一、二塁間を破り、三塁走者を迎え入れた。さらに次打者フリーマンの打席でこの試合2個目の盗塁となる二盗に成功。今季13個目の盗塁でメジャー通算99盗塁とし、青木宣親(現ヤクルト)を抜いて日本選手ではイチロー(509盗塁)、松井稼頭央(102盗塁)に次ぐ日本選手歴代3位の盗塁数となった。盗塁成功率は依然として100%をキープしている。そして4番スミスの適時二塁打をおぜん立てし、3得点に絡む活躍を見せた。

 大谷は開幕直後の得点圏は19打数1安打で打率.053に低迷も、その後の得点機では19日のレッズ戦のサヨナラ打も含めこれで32打数12安打の打率.375と勝負強さを見せている。