男子ゴルフのミズノ・オープンは23日から4日間、岡山県のJFE瀬戸内海GC(賞金総額1億円、優勝賞金2000万円)で開催される。

 19年大会覇者の池田勇太(38=フリー)にとって、顎(がく)関節のずれから股関節などに痛みが広がる顎偏位症の治療を経ての24年シーズン初戦となる。22日にプロアマ戦に出場し、「どんな状態かというと、自分でも分からないです。正直やってみないことには、という感じで。これだけ続けてゴルフをするのも(今年)初めて。2日間やっただけでも体力が…(笑い)」と明かした。

 16年賞金王は昨季賞金ランク69位に沈み、14シーズン保持し続けたシード権を手放した。顎関節治療のための手術を終えたのは3月のこと。術後1カ月はアプローチなど小技だけ、球を打てるようになったのはこの1カ月だという。今週は過去5年の大会優勝者の資格での出場する。

 「体を酷使していたこともあって、術後、腕の長さとかも3センチくらい違ったり。自分の中でいっぱい変わった。グリップの握り方も分からなくなって、そこからのスタートだったから。結果どうこうよりも、一つ一つ自分ができることは何かというのを積み重ねていくだけ」。ここまでツアー21勝を重ねた実力者が、この舞台でリスタートする。