◇大相撲夏場所11日目(2024年5月22日 大相撲夏場所11日目)

 西前頭7枚目の御嶽海(31=出羽海部屋)は西前頭13枚目の美ノ海(31=木瀬部屋)を寄り切り、8勝3敗で勝ち越しを決めた。この日は東前頭10枚目の湘南乃海(26=高田川部屋)が勝って9勝2敗としており、優勝争いトップを御嶽海は1差で追走している。

 立ち合いで左を差し、右をのぞかせると、そのまま一気に前へ出た。8日目の湘南乃海戦で左太腿を痛め、翌9日目から患部にテーピングを施して土俵を務める。前日10日目は琴勝峰のいなしを受けて踏ん張れなかった。この日は左足負傷の影響を感じさせない快勝だ。

 ABEMA大相撲中継で解説を務めた元幕内・玉飛鳥の熊ケ谷親方は「痛い時こそ前に出ないとダメ。一気に出ましたね」と受けに回らなかった内容を称えた。