サッカーの元日本代表で今季限りでの現役引退を表明したベルギー1部シントトロイデンのFW岡崎慎司(38)が17日、東京都内で会見した。印象に残ってる試合やゴールについて語った。

 印象に残った試合については「ほぼ全部ですけど」と前置きした上で、「優勝したレスターでのシーズン、ニューカッスルでのオーバーヘッド」と答えた。15年夏にイングランド・プレミアリーグのレスターに加入。1年目で36試合5得点を記録し、チームの優勝に貢献した。

 「(チームに)フィットするのにハードワーク、潤滑油であると認められてしまったことで45分、60分で替えられることもあった。どこで自分が証明するかと言ったらゴールしかなかった。見返したい、岡崎はこういう選手だという枠を超えたいと。そういう意味で、印象的なゴールの1つとして記憶に残っている」。FWとしてのプライドをのぞかせた。

 また、レスター優勝の瞬間は「うれしかったのは本音の部分。直前までは点を取りたい、でもチームのためにこうしないととか考えて試合に出るために必死にやっていた」と振り返った。スペイン2部・ウエスカでの優勝についてもうれしかったというが、「レスターの優勝はほかの人の記憶にも残っている。関われたのはうれしい」と笑った。

 代名詞のダイビングヘッドと泥くさいプレーで抜群の得点感覚と決定力を発揮し、日本代表で歴代3位の50得点を記録したストライカー。05年の清水加入時はFWが8人いた中で8番手の評価だったというが、攻守に努力を惜しまないプレースタイルで日本代表まで駆け上がった。

 W杯には10年・南アフリカ大会から3大会連続で出場。11年1月のシュツットガルト移籍からマインツを経て15年夏にはレスターに加入した。1年目に世界最高峰のイングランド・プレミアリーグで36試合5得点を記録してクラブ創設132年目で奇跡的な優勝を果たした“ミラクル・レスター”の一員として名前を残した。

 今後は欧州で指導者として後進の育成にあたる。14年にはかつて所属したドイツのマインツに自ら「バサラマインツ」(現6部)を創設。「バサラ兵庫」(関西1部)とともに育成型クラブとして運営に携わってきた。

 シントトロイデンで現役最後の出場となった5月17日の今季ホーム最終戦後にはベルギーの地元メディアに「欧州でコーチになりたい。選手時代よりも優れた指導者になるだろう。いつか監督としてシントトロイデンに戻るかも。そうなれば素晴らしい」と夢を語っていた。指導者としても泥くさく道を切り開き、ステップアップを図っていく。