阪神・佐藤輝が、18日の日本ハム戦で新庄監督に「心配無用」を告げる!?

 降雨中止になった5月28日の交流戦開幕戦の振り替え試合。当時は2軍降格中で、敵将は「1年目のスイングを思い出してほしい。ゆったりとしたスイングを。左中間を意識しながら、浜風をうまく使ったら、必ず戻ります。僕ならできる」と再生法を披露するなど身を案じてくれた。快打と勝利で返礼する機会がやってきた。

 「勝って終われるように頑張る。(日本ハムは)勢いがあると思うので、しっかり先制点を取って、楽に進めるように頑張る」

 不在だった同29、30日は2試合で2点しか奪えず連敗。起爆剤として7日の西武戦から復帰後は8試合で打率・214(28打数6安打)ながら、2試合続けて4番を任された16日のソフトバンク戦では新庄監督がヒントに挙げた「逆方向」への二塁打が生まれ、復調の気配は確かに漂う。

 最終戦を残し、15年からの18試合制の交流戦では球団ワーストタイの11敗。負の歴史の更新だけは避けたい。勝率5割から出直した7、16日はともにマルチ安打で勝利に貢献し、岡田監督も「ギリギリのとこで踏みとどまっとるから。なかなかしぶとい」とチームの粘りを評価した。

 貯金を維持して21日のリーグ戦再開を迎えられるかどうか。平日の予備日開催にもかかわらず、入場券は前売りで全て完売した。新庄監督と初登板のドラフト1位・細野を迎え撃つ一戦。佐藤輝は「しっかりミーティングをして頑張る」と両軍指揮官を納得させる一打を思い描いた。 (八木 勇磨)