◇セ・リーグ 広島4−3ヤクルト(2024年6月27日 マツダ)

 広島先発・アドゥワは今季最長6回1/3を投げて3失点(自責0)と粘投。7回に守備のミスから一時逆転を許して6勝目はお預けとなったが、求められた役目は果たした。

 「チームが勝ったので、良かった。(7回は)1アウトを取っていたので、オスナの追い込んでからの球がもったいなかった。あそこは自分がカバーしたかった」。劇的勝利に安堵(あんど)の表情を浮かべたが、7回の投球には反省の言葉を並べた。1死から武岡の二ゴロを名手・菊池がトンネル(記録は失策)。続くオスナにカウント1―2から甘く入ったスライダーを痛打されて一、二塁となり、松本直にも左中間へ適時二塁打を浴びて降板。2番手・塹江が代打・山田に勝ち越しの中犠飛を許した。

 それでも140キロ台中盤の直球にスライダー、カーブなど巧みに織り交ぜ試合はつくった。新井監督も「こういう(雨の)中で頑張って試合をつくってくれた」と称えた。