◇第106回全国高校野球選手権南北海道大会小樽地区1回戦 倶知安8―3小樽双葉(2024年6月27日)

 倶知安が今春に続き、小樽双葉を撃破した。「5番・投手」で先発した左腕・二階哲矢(3年)が9回3失点7奪三振で完投し、チームを勝利に導いた。初回に2失点したが、「気持ちで負けない、楽しむ」とブラスバンドの応援の後押しを受け、ギアを上げた。5回にも1失点したが安定した投球で守備から流れをつくった。

 

 指揮を執って3年目になる三浦良介監督は「苦しいゲームだったが、チームみんなで勝った。いろんな展開を想定した」と打ち明けた。春から立命館慶祥や武修館などと、約40試合をこなし、戦い方を学んできた。春の支部代表決定戦では北照に負けたが、今夏はその悔しさを晴らすつもりだ。二階は「今日は(投球が)かみ合ってない部分があった。そこを2、3日で修正して、コンディションを整えて、勝ち上がったチームに最高のパフォーマンスでやりたい」と意気込む。22年ぶりの南大会へ、まずは一戦必勝を目指す。 (岡村 武龍)