◇セ・リーグ 巨人3―2広島(2024年6月30日 東京D)

 巨人は初回に3点先取し、首位・広島相手に逃げ切り勝ち。3カードぶりの勝ち越しを決め、広島とのゲーム差を3.5に縮めた。他会場の結果を受け、試合前の4位から3位に浮上している。

 この日28歳の誕生日を迎えた主砲・岡本和の中前適時打で初回に先制すると、大城卓、若林、小林と4連打でこの回一挙3点先取。2回以降は無得点に終わったが、投手陣の踏ん張りで逃げ切った。

 23日のヤクルト戦(東京D)を腰痛のため当日に登板回避となっていた菅野は6回途中6安打1失点で3試合ぶりとなる今季6勝目(1敗)。右肩の違和感で5月4日に登録抹消となっていた大勢は57日ぶりに1軍復帰して4月27日のDeNA戦(横浜)以来64日ぶりとなる今季8セーブ目をマークしている。

 阿部慎之助監督(45)との試合後の主なやりとりは以下の通り。

 ――初回に4連打で3点。

 「そうですね、3点取れたのは凄く大きかったですね」

 ――岡本和が先制打。

 「追い込まれて、コンパクトに打ってくれたんで。あれがいいきっかけになればいいかなと思いますしね。振り回さなくてもああやってコンタクトすれば凄い打球がいくんで。そこをつかんでくれればいいかなと思いますね」

 ――移籍後初スタメンの若林がタイムリー。

 「あまり対戦ないピッチャー(玉村)だったと思うんですけどね。素晴らしかったですね、はい」

 ――中川、大勢はともに復帰登板。まずは中川について。

 「まぁ、緊張もあったでしょうし。あの1失点でなんとか止めたんで。次はもっといいピッチングしてくれると思います」

 ――最後は大勢が踏ん張った。全球ストレート。

 「もう、うん。やるか、やられるかの勝負だったと思いますし。そこで抑えてくれたんで。ナイスピッチングでした」

 ――今後、この2人の起用法というのは。

 「もちろんバルドナードも前半戦で頑張ってくれましたし。勝ちパターンは変えるつもりはないですけど。連投したら“上がり”とかつくってるんで。そこでまたね、いろいろシャッフルして投げてもらおうかなと思います」