女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」が8日、パリ五輪に向けて千葉市内で合宿を開始した。池田太監督(53)は今大会もDF熊谷紗希(33=ローマ)を主将に正式に指名。11年女子W杯優勝メンバーで、3度目の五輪に臨む大黒柱は「最高の大会にしたい」と決意表明し、史上初の五輪金メダルを視野に入れた。

 夏日の強烈な日差しを浴びながら、なでしこがパリへ本格始動した。初日から約1時間半、ボールを使った密度の濃いメニューを消化。取材エリアに現れた最年長の熊谷は「いよいよだなと。凄くいい雰囲気で始められた」と言って、大粒の汗を拭った。

 自他ともに認める「ザ・キャプテン」。この日のミーティング前に、池田監督から正式に主将継続を伝えられた。17年1月に就任し、世界大会は19年W杯、21年東京五輪、23年W杯に続き4度目となる。報道陣に話題を振られると「私、4回目なんですか?」と驚きを見せつつも、「最高の大会にしたい。そのためにキャプテンとしてやれることをなんでもやりたい」と決意表明。フランスは21年までリヨンに8年間所属した“第二の故郷”とあって、「凄く思い入れは強い」と言葉に力を込めた。

 11年W杯の世界一を知る唯一の存在。一方で16年リオ五輪は出場を逃し、酸いも甘いも味わってきた。昨年のW杯は8強進出の快進撃。なでしこは再び上昇気流に乗っている。「チャンスは自分たちにもあった、という手応えは感じている。最後に勝てるように。自分自身にも期待しているし、チームにも期待している」。その視線の先には、史上初の金メダルがある。 (坂本 寛人)