アウトの際の走塁で意識の高さが伝わった西武 阪神は気を引き締めるきっかけに

スポニチアネックス6/13(金)8:00

アウトの際の走塁で意識の高さが伝わった西武 阪神は気を引き締めるきっかけに

<西・神>3回、三ゴロで一塁へ懸命に走ったネビン(撮影・藤山 由理)

 ◇交流戦 阪神1―4西武(2025年6月12日 ベルーナD)

 【畑野理之の談々畑】ベースから離れていたタイラー・ネビンがスルスルと忍び寄った瞬間、阪神ベンチのあっちこっちから大きな声が飛び交った。「けん制や」「バック、バック!」。8回1死満塁で一塁走者の佐藤輝明が痛恨のけん制死。後ろから迫ってきた影に気付くのが一瞬遅れ、頭から帰塁したがタッチアウト。西武の罠にハマり、同点、いや逆転機を逸した。

 藤本敦士総合コーチが言った。「決してボーっとしていたわけでも気づかなかったわけでもない。(佐藤)輝明だけのせいではなく、ベンチも含めて隙があったということ。チーム全体の責任です」

 西武は強かった。3連敗を喫して何をエラそうにと怒られそうだが、打った、投げたのプレーではなく、チーム全体が変わったなと感じた。例えば3回1死でネビンは平凡な三ゴロに倒れたが、一塁まで全力疾走。ベースを踏む最後の一歩まで“セーフになるんだ”という意思が感じられるような走りだった。

 4回無死一塁から長谷川信哉は一塁側へ送りバントを決めたが、やはり緩めずに一塁まで駆け抜けていた。際どいタイミングなら当然でも、普通に間に合わない時でも力を抜かなかった。アウトの際の走塁でチームの意識の高さが伝わった。昨年までの西武って、こんなチームやったかなあと、正直ちょっとイメージは変わった。11日の2戦目には源田壮亮や外崎修汰ら主力選手の激走もあった。これらは全て、日本一になった2年前の阪神を見ているようだった。

 阪神も決して手を抜いているわけではないが、こんな試合に限って凡プレーが目立った。森下翔太と大山悠輔が失策。記録はつかなかったが、2回先頭の山村崇嘉の右中間の当たりを佐藤輝が三塁打にして決勝点につながった。再三の好守をみせたネビンのガッツポーズや源田、西川愛也のスーパープレーとは対照的だった。

 西武のスタメンに実績のある選手は少ないと失礼ながら、思う。チームの総本塁打24本は楽天と並んで12球団最少。今回も3試合で1本も本塁打は許さなかった。それでも単打をつながれ、必死に守られ、一生懸命に走られて全て逆転負けした。セ・リーグの首位を快走する阪神だが、再度、自分たちの戦いの原点を確認し、気を引き締めるきっかけとなる3連戦だった。

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