がん闘病の同級生・福森さんに贈るV撃 オリックス・森「今日は絶対に…って思っていた」

スポニチアネックス6/16(月)5:00

がん闘病の同級生・福森さんに贈るV撃 オリックス・森「今日は絶対に…って思っていた」

<オ・巨(1)>試合後、福森大翔さん(右)との記念撮影で涙を流す森(撮影・北條 貴史)

 ◇交流戦 オリックス8-3巨人(2025年6月15日 京セラD)

 オリックス・森友哉捕手(29)が、15日の巨人戦(京セラドーム)で決勝打を放ち、チームを今季3度目の4連勝、同3度目の同一カード3連勝、巨人戦6連勝に導いた。大阪桐蔭(大阪)野球部時代のチームメートで、希少がんで闘病中の福森大翔さん(29)が登板した試合前の始球式では捕手役も務めた背番号4。友が見守る試合でも躍動し、お立ち台では思いがあふれて涙をこぼした。実数発表となった05年以降では最多を更新する3万6219人が詰めかけた京セラドームが、感動に包まれた。

 かけがえのない親友への思いがあふれ、止まらなかった。お立ち台での最後。「今日始球式で、大翔が…」。勝ち気あふれる主砲が流した涙に、場内にはこの日一番の拍手が起こった。

 「今日一日、大翔のことを考えるだけでずっと泣きそうやった。我慢できなかったですね」

 大阪桐蔭時代のチームメートで、ともに13年の春夏の甲子園を戦うなど苦楽をともにした福森さんが、試合前の特別始球式に登板。森自ら捕手役を務め、ノーバウンド投球を受け取った。「2週間くらい前にキャッチボールをした時は、3〜5メートルで痛そうに投げていた。正直、(ノーバウンド投球は)無理かなと。余裕で届いたので、すごいなと」。シーズン中も合間を縫って準備に付き添ってきた戦友が本番で見せた、予想をはるかに上回る投球に背中を押され、巨人戦に臨んだ。

 「大阪代表バファローズ高校(3年連続4回目)」と銘打たれたシリーズの最終戦。母校・大阪桐蔭の吹奏楽部から定番曲のメドレーで鼓舞された5回だった。同点に追いつき、なおも1死一、三塁。3ボールから巨人・戸郷の直球を右前へ運び勝ち越しの適時打とした。「積極的に自分が決めるという気持ちで狙った。今日は絶対に…と思っていたので」。一挙5得点の猛攻の中心を担った一振りは、なんとしても福森さんに届けたい一打でもあった。

 「(福森さんの観戦は)今シーズン3回目で、2回とも全然ダメでヒットも出ずだったので。今日はなんとか活躍した姿を見せたいと思っていた」

 この日は主将・頓宮の発案で、ゆず「栄光の架橋」やDREAMS COME TRUE「何度でも」で登場した森だけでなく、他の選手も登場曲を普段から変更。まさにチーム一丸で、難病と闘う福森さんにエールを送り、4連勝もつかみ取った。「大翔からは常に“ケガなくやってほしい”と言われているんで。全力でやりながら、ケガせずに完走できたら」と森。友の思いも背負い、2年ぶりのリーグ制覇へ向けて走り続ける。(阪井 日向)

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