セレッソ杉本健勇の「豪華な今季目標」。タイトル4つと、W杯に出る

 セレッソ大阪のFW杉本健勇の調子が上がっている。

 宮崎キャンプでは、全日本大学選抜との練習試合に自ら出場を志願。尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督からもゴーサインが出て、久しぶりに実戦でプレーした。

 試合後、杉本は「90分、ケガなくできてよかった」と笑顔を見せた。


昨シーズン、一気にブレイクした杉本健勇

 杉本は昨季、リーグ戦34試合に出場し、22得点をマークした。惜しくも得点王は逃したものの、ルヴァンカップ決勝でもゴールを決めて、チームの初タイトル獲得に貢献。日本代表にも選出されるなど、大ブレイクを果たしたシーズンとなった。

 だが、その活躍の代償か、左足首に痛みを覚え、東アジアE-1選手権に臨んだ日本代表から途中離脱。年末には、左足首の遊離軟骨を除去する手術を行なって全治6週間と診断された。

 上り調子の中、思わぬ苦難にぶち当たった杉本だったが、年が明けてタイ、宮崎で行なわれたキャンプで順調に調整が進み、この日、手術後初めて90分間プレーした。

 杉本が語る。

「もともと60〜70分の(出場)予定だったんですけど、90分間できてよかったです。今日は相手が大学生でしたけど、技術が高く、前にも出てくるので、川崎フロンターレと似ている感じがあって、ゼロックス(スーパーカップ/2月10日)を想定して戦っていました。

 チームとしては、徐々によくなっています。合宿でしっかりと練習をやっているので、ちょうど疲れがピークに達していますが、その中でもフルに戦えた。何回かピンチがありましたけど、GKが防いでくれたりして、最終的にゼロで抑えて勝つことができた。そうやって勝つことが大事なので、よかったかなと思います」

 相手に押される展開の中、粘って耐えて、失点をせずに試合を終えられた。そうした点からは、チームとしての完成度の高さがうかがえた。

 ただ、不満が残る面もあった。昨季の2冠(ルヴァンカップ、天皇杯)達成メンバーがフル出場したにもかかわらず、後半はチャンス1本に終わった。

「(チームとして)チャンスが少ないし、自分のチャンスもほとんどなかった。そこはあかんな、と思いますね。自分でも、もっとチャンスを作り出せる状況を生み出さないといけない。まあでも、内容もそうなんですけど、今は勝ちグセをつけていくのがメッチャ大事やと思っています」

 昨季も結果を出した気心の知れたメンバー。これから個々のコンディションが上がっていけば、攻撃のギアも上がって本番では機能するだろう。それを、誰もが理解しているからこそ、選手たちの表情にも暗さはない。

 気になるのは、杉本の足の状態とコンディションである。

「(手術した)足首は問題ないですね。ただ、(自らのプレーの)クオリティーの部分に関しては、今日の試合はぜんぜんダメ。今は、70%くらいかな。体力的な部分は、試合になれば走れますし、大丈夫だと思います。

 でも、自分の動き、一歩目の反応だったり、ターンのキレだったり、まだまだ高めていかないといけない部分がたくさんある。そういうところを(これからも)一つひとつ調整していかないといけない」

 昨季の動きやプレーからすれば、確かに物足りない。ポストプレーでもまだ踏ん張りが利かず、ボールを失うシーンが目立った。

「そうですね。僕のところでもっと(ボールが)収まれば、後ろの選手がどんどん出て来られると思うので、(足りないのは)そういう部分ですね。

 でも、そういうところはトレーニングで補っていくしかない。その中で、なるべく100%(の調子)に持っていきたい。仮に100%にならなくても、そのときにどれだけできるのかっていうのが大事だと思うんです。

 1年を通して、ずっと(調子が)いいときはないじゃないですか。80%のときもあるし、60%のときもある。それでも、その時点でのマックスのプレーをしないといけないし、いいパフォーマンスを見せないといけない。それは、昨年プレーして感じたことなんで、今年も常に100%を目指しつつ、そのときどきの調子でベストを尽くすようにやっていきたいですね」

 今年はロシアW杯もある。国内組の中では、ハリルホジッチ監督からの評価も高い杉本だが、大迫勇也(ケルン/ドイツ)などに対する信頼度にはまだ届いていない。23名のメンバー入りを果たすためには、開幕からド派手な活躍を見せなければいけないだろう。

「(W杯メンバー入りを果たすには)結果が大事になると思うんで、開幕からやらないといけないですね。ここ2年くらいは、春から夏と暑くなるにつれて調子が上がってきていたんですよ(笑)。でも今年は、最初からギアを上げていかないと。W杯(出場)は大きな目標なんで」

 W杯に出場するためには、同僚の山口蛍と同様、「チームがいい結果を出すことも重要」だと言う。

「自分が結果を出せば、代表メンバーに選ばれると思うし、チームの結果にもつながる。とにかく、今年は全部のタイトルを獲りたい。昨季、2冠を達成したことは、もうどうでもいいんですよ。

 確かに、昨季ふたつ(のタイトルを)獲れたことで自信がつきましたし、タイトルを獲るっていう感覚も身についた。でも今は、(今季)どれだけタイトルが獲れるかっていうところに気持ちがいっている。もちろん簡単じゃないと思いますよ。相手は研究してくるだろうし。

 だけど、それはわかっていることだし、そんなのは関係ない。俺らがやればいいだけの話ですし、やれるだけの自信を持っています」

 今季は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)もあって、過密なスケジュールもこなさなければいけない。タイトル獲得へ、越えなければいけないハードルは増している。ただ、そのためにチームは、大幅な戦力増強を図った。

「全部のタイトルを獲るには、リーグ戦に出ている選手だけだと難しい。昨季、リーグ戦に出ていない選手がカップ戦に出て活躍したように、今季はACLに出て活躍する選手が出てこないと厳しい。

 そういう選手とリーグ戦に出ている選手とが切磋琢磨して、ひとつになることが大事やと思う。あと、若い選手が多いので、彼らが結果を出していけばチームは盛り上がると思うんですよ。

 今季は、周囲の期待も大きい。その期待に応えるためにも、チームとしても、個人としても、過信することなく、毎試合チャレンジャーの気持ちでやっていきたい」

 目標は、4冠達成とロシアW杯でプレーすること。杉本にとって、勝負のシーズンがいよいよ始まる。

◆ベンゲルに挨拶に来たジョージ・ウェア。グランパス選手はビックリ仰天>>

◆王者フロンターレに、元エース・大久保嘉人の再加入は「正解」なのか>>

■Jリーグ 記事一覧>>

関連記事

webスポルティーバの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

スポーツ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索