その強さ、ナリタブライアン級。王者ダノンプレミアムは何がすごいのか

その強さ、ナリタブライアン級。王者ダノンプレミアムは何がすごいのか

2018年クラシック候補たち
◆第2回:ダノンプレミアム

 デビューから3戦3勝。無傷のまま2歳GIを制覇した。

「大物誕生」というにふさわしい、華々しいキャリアを背負った若駒が、今年のクラシックに挑もうとしている。

 栗東トレセン(滋賀県)の中内田充正厩舎に所属するダノンプレミアム(牡3歳/父ディープインパクト)である。

 昨年6月にデビューした同馬は、初戦となった2歳新馬(6月25日/阪神・芝1800m)を完勝。先行策から、直線では後続を4馬身突き放した。

 2戦目には早くも重賞に挑戦。3カ月の休養を挟んでGIIIサウジアラビアロイヤルC(10月7日/東京・芝1600m)に臨んだ。

 ここでも好スタートから2番手を追走すると、余裕十分に抜け出して快勝。長い直線を悠々と押し切った。勝ちタイムの1分33秒0は、このコースの2歳レコードだった。

 そして迎えたGI朝日杯フューチュリティS(12月17日/阪神・芝1600m)。2歳馬の王者を決するこの舞台で、同馬はその強さを一層際立たせることになる。

 最内1番枠から道中3、4番手につけると、4コーナーまではゆったりとインで待機。直線入口で前が開くと、モノの違いを見せつけるかのように一瞬で抜け出して、そのまま後続を寄せつけることなく、トップでゴール板を通過した。

 優勝タイムの1分33秒3は、問答無用のレースレコード。加えて、2着に3馬身半もの大差をつけて勝ったのは、のちにクラシック三冠を達成した1993年のナリタブライアン以来、24年ぶりのことだった。

 ダノンプレミアムは間違いなく、今年のクラシックに主役の一角として向かうことになるだろう。

 そんな同馬の強さについて、厩舎のスタッフたちはどう見ているのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその仔細を伝える。

「ダノンプレミアムは、スタートがよくて二の脚が速いため、容易に好ポジションをとることができます。そのうえで、折り合いを欠くこともないので、ロスなく4コーナーを迎えられます。要するに、『正攻法のレースを難なくできるからこそ、最後にきちんと伸びる。それが(ダノンプレミアムの)最大の長所』と、陣営は見ています」

 確かに、ダノンプレミアムのレース運びにはまったく隙がない。3戦とも理想的な競馬をしてきた。そのセンスのよさは、クラシックでも存分に生かされるだろう。

 初の大舞台を前にして、陣営はGII弥生賞(3月4日/中山・芝2000m)を始動戦に選んだ。ここまでの過程を考えれば、何の不安もないように思えるが、陣営は慎重な構えを崩していないという。先述のトラックマンが語る。

「スタッフは、『弥生賞に向けて気になる点が2つある』と言っています。ひとつは、ストライドが非常に大きい馬なので、トリッキーな中山コースに対応できるか。もうひとつは、これまでの3戦はある程度ペースが流れて折り合いをつけやすかったのですが、距離が2000mに延び、かつスローになりやすい同レースできちんと折り合えるか。そういう意味でも、『弥生賞は(クラシックに向けて)試金石の一戦になる』と話していましたね」

 もちろん、目標は弥生賞よりもその先のクラシックになる。だがここで、2つの不安を解消できれば、春の楽しみはより増すはずだ。

 トラックマンが最後にこう付け加えた。

「『この馬にとって、ベストの距離は1600mではないか』と、スタッフは考えているようです。ただ、レースセンスや能力の高さは明らかで、世代限定のクラシックなら十分勝負になると見ていますね。『少なくともGI皐月賞(4月15日/中山・芝2000m)まではクリアしてほしいし、クリアできる自信がある』というのが陣営の本音でしょう」

 弥生賞には、同じくデビューから3戦3勝のワグネリアン(牡3歳/父ディープインパクト)も出てくる。こちらも圧勝続きで、最大のライバルと目されている。

 そうした強力ライバルを相手に、どんなレースを見せるのか。クラシックを前にして、その熱き対決から目を離すことができない。

関連記事

webスポルティーバの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

スポーツ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索