柳田将洋がドイツの移籍先でキャプテン「ハンターマサ」になっていた

柳田将洋がドイツの移籍先でキャプテン「ハンターマサ」になっていた

【柳田将洋が語るプロとして戦うドイツ 前編】

 2017年4月にプロ転向とドイツ・ブンデスリーガへの挑戦を発表したバレーボール男子全日本の柳田将洋は、所属するバレーボール・バイソンズ・ビュールでキャプテンを担い、常にリーグ得点ランキングで上位をキープする活躍を見せている。

 昨年10月14日のリーグ開幕戦と、今年の1月14日の試合では、同じくドイツでプレーする大竹壱青(ユナイテッド・バレーズ・ラインマイン)との「日本人対決」も実現。初の海外リーグで貴重な経験を積み重ねている柳田に、日本では感じることがなかった課題や、海外挑戦の手応えを直撃した。

――ブンデスリーガの雰囲気や、所属チームがあるビュールという街の印象は?

「初めて海外でプレーをするので他国のリーグとの比較はできませんが、想像していたよりしっかりしていますね。体格差に関してはある程度想定していたんですけど、実際にこちらの選手を目の前にするとやはり大きいです。ビュールは小さな街で、穏やかな環境の中で生活ができているのでバレーに集中できています」

――ブンデスリーガと日本のVリーグの違いを教えてください。

「最も大きな違いは、ホームとアウェーの会場の雰囲気がすべての試合ではっきり違うことです。ホームゲームのときは、街の人々がこぞって試合に駆けつけてくれるんですが、これは日本ではなかなか見られない光景です」

――柳田選手から見て、バレーボール・バイソンズ・ビュールはどんなチームですか?

「いろんな国の選手がいるので言葉の面で不安もありましたが、今はコミュニケーションが取れるようになりました。意思疎通が図れるようになったことで、プレーにもいい影響が出ていると思います。また、若い選手が多いので、リーグでの戦いを通じてチームが成長している実感があります。そのチームの成長にあわせて、自分自身も進化していきたいと思っています」

――昨年10月の開幕戦では、いきなり大竹選手との日本人対決が実現しましたね。

「壱青と同じコートに立てたのはすごく嬉しいです。僕自身、初めて海外で戦うシーズンでいきなり対決が実現したことは不思議な気持ちですね」

――大竹選手のドイツ行きが発表される前には、「日本人対決を意識するのは僕にはまだ早い。いずれは、そういうこともあってもいいですけど」とおっしゃっていましたが。

「(大竹選手のドイツ行きは)サプライズな発表でしたからね。実際に対戦してみると、やはり刺激になります。異国のリーグに日本代表として頑張っている選手がいることは心強いですし、これからもモチベーションにしていきたいです」

――現在、チームのキャプテンを任されていますが、任命されたのはいつですか?

「キャプテンマークをつけたのは2戦目からで、そこからずっとキャプテンです。なぜ自分がキャプテンを任されたのか、詳細な理由はわかりません。でも、年齢もチームで上から2番目ですし、求められる役割をしっかり解釈しながらやっていきたいです」

――チームメイトとのコミュニケーションがより重要になると思いますが、特に話をする機会が多い選手はいますか?

「基本的に誰とでもよく話しますが、年齢が同じリベロのトーマス(・ルイス)、セッターのマリオ(・シュミドガル)、もうひとりのセッターのアレキサンダー(・ドミトリエフ)とはよく話します。彼らと練習をする中で強く感じたのは、英語を話せることが当たり前だということ。チームの共通語でもあるので、必要に迫られて勉強するようになりました。

 おかげで、だんだんと相手の伝えたいことがわかるようになってきています。日本語でも言いたいことが言葉にならないときもありますけど、それをドイツでもやったら本当に何も伝わらない。お互いに理解できる言語でコミュニケーションをとることの大切さを実感しました」

――ここまでのリーグ戦の手応えはいかがですか?

「今は自分のコンディションを維持していくのに精一杯で、海外でのプレーの経験が足りないことを痛感しています。得点力を上げるために『高いブロックにどう対応するか』を常に考えていますが、これはブンデスリーガに挑戦したからこそ直面した課題です。この環境でやれていることは、間違いなく自分にとってプラスだと感じています。

 ここから状態を上げていくには、食事面やトレーニング面を充実させることが不可欠です。でも、言葉の問題などで思い通りにいかない難しさもありますね。Vリーグのサントリーにいたときから、いろんな人の支えがあったおかげで今の自分があるんだなと、あらためて感じました」

――課題はあるとしながらも、リーグの得点ランキングでは常に上位をキープしていますね。

「サイドのポジションである僕が点を多く取っていることで、『チームとしていい得点の取り方ができているのか?』と考えることもあります。ただ、プロの選手は数字と結果がすべて。数字を残せていることは自分なりに評価しています。上がってきたボールをいろんな形で点につなげようと意識していますが、気になるのはやはり被ブロックの回数。それを得点に変えていくことが重要だと感じています」

――トスが合わないといった問題もあるのでしょうか。

「このチームでは、トスの精度については要求していません。しっかりブロックを見て打てるトスを上げてもらっているので、被ブロックに関しては自分の責任です。いくら高さがあるといっても、ブロックが天井まで伸びているわけじゃないので、方法はいくらでもありますからね。

 チームとしては、試合中のミスがかなり雑なのが気になります。ゲームをコントロールするために、まずは自分がベストなプレーをして、それが他の選手に広がっていくといいなと思います」

――キャプテンとして活躍する柳田選手は「ハンターマサ」と呼ばれているようですが、なぜその愛称がついたんですか?

「こっちでは、ひとつのプレーで点を取れる選手が『ハンター』と呼ばれるそうで、僕のニックネームである『マサ』と組み合わせて『ハンターマサ』になったそうです。チームのGMからは、リーグのマーケティング会議で話し合われた末に決まったと聞いています。初めにその愛称を聞いたときはびっくりしましたが、歓迎されているのを感じられて嬉しかったです。『ハンターマサ』の名にふさわしい活躍ができるように、これからも頑張ります」

(後編につづく)

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