PGAツアーが新契約。来季、松山英樹のプレーはどこで放映されるか

PGAツアーが新契約。来季、松山英樹のプレーはどこで放映されるか

WEEKLY TOUR REPORT
◆米ツアー・トピックス

 PGAツアーが先日、米ディスカバリー社と「米国外における、すべての放映権の専属契約を締結した」と発表した。

 今回の契約は、アメリカ以外のおよそ220にも及ぶ国と地域で、テレビ放送だけでなく、インターネットを使用したストリーミング、携帯アプリによる視聴など、PGAツアーがさらに楽しめるようになる、という画期的なもの。「ホーム・オブ・ゴルフ」と名付けられたこの試みによって、PGAツアーがより身近なものとなるため、アメリカ国外のファンにとっては、うれしいニュースとなりそうだ。

 今年に入って、PGAツアーのジェイ・モナハンコミッショナーが「今後はPGAツアーが独自のテレビ放映を行なうことも考えている」と語り、何かしらの大改革を示唆していたのは、どうやらこのことだったようだ。

 実際、今回の契約は2019年〜2030年までの12年間という長期に及ぶ。その間、ディスカバリー社は20億ドル(約2200億円)以上の投資を進めていくという。それによって、ディスカバリー社がPGAツアーの放映などに関して、さまざまな技術開発に取り組んでいくというだけに、各メディアを通しての視聴においても、大きな進化が期待される。

 今やアメリカの大手メディアとなったディスカバリー社は、1980年代にアメリカ国内でケーブルテレビ(有料放送)の放映をスタート。開始当初の『ディスカバリー・チャンネル』は、主にサイエンス(科学)やテクノロジーのドキュメント番組を放送して人気を博した。

 以降、1990年代に入ってからは、『アニマル・プラネット』『ディスカバリー・トラベル』『インベスティゲーション・ディスカバリー(犯罪捜査)』など、ドキュメント番組を次々に作り出し、一段と人気を拡大していった。

 そうして2000年代に入ると、スポーツ界にも参入。2008年には、サッカーやテニス、F1を含めたモータースポーツなど、欧州全域で人気のスポーツを放映する『ユーロスポーツ』を開始した。これらスポーツイベントに関しては、テレビによるライブ放送にとどまらず、インターネットによるライブ配信によって多くの視聴者獲得に成功している。

 この『ユーロスポーツ』は、欧州におけるオリンピックの放映・配信権(2018年〜2024年)も持っており、先の平昌五輪も欧州全域に独占配信。2年後の東京五輪の模様も、欧州の視聴者には『ユーロスポーツ』を通じて届けられることになる。

 ディスカバリー社の強みは、”OTT”に優れていること。OTTとは「Over the Top」の略で、You Tube(ユーチューブ)やHulu(フールー)、Netflix(ネットフリックス)、そしてFacebook、Twitterなどネット上で動画や音声を提供すること。ディスカバリー社も同様にパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器で独自のアプリを通じて視聴できるサービスに長けている。

 PGAツアーは現在、PGAツアー、ウェブ・ドットコムツアー(下部ツアー)、PGAチャンピオンズ(シニアツアー)に加えて、マッケンジー(カナダ)、ラティーノアメリカ(南米)、PGAツアーチャイナ(中国)と、6つのツアーがあって、年間でトータル150近い大会が開催されている。

 その中には、「第5のメジャー」と呼ばれるプレーヤーズ選手権、年間王者を決めるフェデックスカップ・プレーオフ、さらには2年に1度行なわれるプレジデンツカップ(世界選抜vs米国選抜)も含まれ、約2000時間のライブ放送が可能になる。

 それを受けて、モナハンコミッショナーはこう語って意気込んだ。

「ディスカバリー社との契約で、PGAツアーの視聴は次世代へとレベルアップし、さらなるゴルフファンを獲得することができるだろう」

 では、このディスカバリー社との契約は、日本でのPGAツアーの視聴において影響があるのだろうか?

 もちろん、影響はある。

 日本では現在、PGAツアーのほとんどの試合で、木、金曜日の予選ラウンドをゴルフネットワークが、土、日曜日の決勝ラウンドをNHK BSが放送している。しかし、この契約は2018年まで。2019年からの放送に関しては現在、複数の社が契約に名乗りを上げていて、その交渉中とあって確定はしていない。

 ちなみに、スポーツ大国のアメリカでは、ゴルフに限らず、野球やフットボールなど、莫大な放映権マネーを生み出す契約については、常に水面下で各社が交渉を行なっている。

 何はともあれ、PGAツアーの日本での放送についての交渉は、今後はディスカバリー社と行なっていくことになる。同社の参入によって、ゴルフの視聴方法は大きく変わることは間違いない。それが、松山英樹や小平智らの活躍を楽しみにしている日本のファンにとって、より身近で、快適なものになることを期待したい。

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