日本と戦うポーランド。過去データからW杯4強入りの確率は8分の3

ロシアW杯の豆知識(2)

(1はこちら>>)

 世界中のサッカーファンが注目するロシアW杯。各大陸予選を勝ち抜いた国々による戦いは、間違いなく熾烈を極めるだろう。

 その見応えのある各試合を、より楽しむための豆知識やジンクスを紹介する本企画。今回は、グループEからHまでの、チェックしておきたいポイントに迫る。

◆グループE:ブラジルの「カモ」コスタリカ

 優勝候補のブラジルは、今大会もグループリーグを難なく突破してきそうだ。とりわけ、第2戦(6月22日)に対戦するコスタリカとは相性抜群。対戦成績は、ブラジルの9勝1敗。現在、ブラジルの8連勝中で58年間も負けていない。

 そもそもブラジルは、W杯において欧州勢と南米勢以外には敗れたことがなく、その他の地域との対戦成績は18勝1分。ブラジルにとって、コスタリカは間違いなく”カモ”と言える。

【W杯におけるブラジルの欧州、南米勢以外との対戦成績】
1950年=4○0メキシコ
1954年=5○0メキシコ
1962年=2○0メキシコ
1974年=3○0ザイール
1982年=4○0ニュージーランド
1986年=1○0アルジェリア
1990年=1○0コスタリカ
1994年=3○0カメルーン
1994年=1○0アメリカ
1998年=3○0モロッコ
2002年=4○0中国
2002年=5○2コスタリカ
2006年=2○0オーストラリア
2006年=4○1日本
2006年=3○0ガーナ
2010年=2○1北朝鮮
2010年=3○1コートジボワール
2014年=0△0メキシコ
2014年=4○1カメルーン

◆グループF:W杯では無類の強さを誇るドイツ

 W杯前のテストマッチではなかなか結果を残せず、本番に向けて暗雲が漂っている前回覇者のドイツだが、W杯では常に安定した成績を残している。戦後に出場した全16大会で、ベスト16以下の結果に終わったことは一度もないのだ。

 また、W杯初戦においては現在7連勝中のドイツ。最近4大会では、すべて4得点以上を挙げて大勝を収めている。今回も見事にスタートダッシュを決めれば、イタリア(1934年、1938年)、ブラジル(1958年、1962年)に続いて3カ国目の連覇達成も見えてくるかもしれない。

【ドイツのW杯初戦連勝記録】
1990年=4○1ユーゴスラビア
1994年=1○0ボリビア
1998年=2○0アメリカ
2002年=8○0サウジアラビア
2006年=4○2コスタリカ
2010年=4○0オーストラリア
2014年=4○0ポルトガル
※1990年は西ドイツ。

 なお、ドイツの初戦(6月17日。※日本時間6月18日)の相手は、メキシコ。ドイツ同様、メキシコもW杯では安定した強さを誇る。参加資格を剥奪された1990年W杯を除いて、1986年から出場したW杯7大会連続で決勝トーナメント進出を果たしているのだ。

 非常に見応えのある一戦となるが、W杯やコンフェデレーションズカップ(以下、コンフェデ杯)など、国際大会における両者の対戦成績は以下のとおり。データ的には、ドイツに分がある。

【国際大会におけるドイツvsメキシコの対戦成績】
1978年=西ドイツ6○0メキシコ(W杯/アルゼンチン)
1986年=西ドイツ0△0(PK4−1)メキシコ(W杯/メキシコ)
1998年=ドイツ2○1メキシコ(W杯/フランス)
2005年=ドイツ4○3メキシコ(コンフェデ杯/ドイツ)
2017年=ドイツ4○1メキシコ(コンフェデ杯/ロシア)
※( )内は大会名と開催国(以下同)

◆グループG:ベルギーにとってイングランドは「天敵」

 グループGの注目カードと言えば、3戦目に組まれているイングランドvsベルギー(6月28日。※日本時間6月29日)だろう。両者がどのような状況で激突するかはわからないが、同グループの行方を左右する一戦になることは間違いない。

 FIFAランキング3位のベルギー、12位のイングランドだが、過去の対戦成績を見るとイングランドが15勝4分2敗とベルギーを圧倒している。2敗のうち1敗は、1998年ハッサン国王杯でのPK負け。90分間の戦いで見れば、ベルギーがイングランドに勝利したのは、戦前の1936年まで遡らなければならない。


ベルギーとは相性がいいイングランド。photo by Getty Images

 やや前評判の低いイングランドだが、相性のいいベルギーを下してグループ1位で決勝トーナメントに進出すれば、その勢いのまま予想以上の躍進を見せてもおかしくない。はたして、どういった結果になるのか、その後の展開を占ううえでも、見逃せない一戦だ。

【戦後のイングランドvsベルギーの対戦成績】
1947年=イングランド5○2ベルギー(親善試合/ポルトガル)
1950年=イングランド4○1ベルギー(親善試合/ベルギー)
1952年=イングランド5○0ベルギー(親善試合/イングランド)
1954年=イングランド4△4ベルギー(W杯/スイス)
1964年=イングランド2△2ベルギー(親善試合/イングランド)
1970年=イングランド3○1ベルギー(親善試合/ベルギー)
1980年=イングランド1△1ベルギー(ユーロ/イタリア)
1990年=イングランド1○0ベルギー(W杯/イタリア)
1998年=イングランド0▲0(PK3−4)ベルギー(ハッサン国王杯/モロッコ)
1999年=イングランド2○1ベルギー(親善試合/イングランド)
2012年=イングランド1○0ベルギー(親善試合/イングランド)

◆グループH:国際タイトルのないポーランドの可能性

 1986年W杯以来、32年ぶりにトップシードとなったポーランドだが、今大会のトップシードの中では唯一、A代表における国際タイトル獲得の経験がない。
※ロシアはソ連時代、1960年の欧州選手権優勝。ベルギーはFIFAがA代表大会と認定している1920年五輪で優勝。

 ゆえに、シードチームの中ではその実力が懐疑的に見られている。とはいえ、W杯の参加チームが32チームに拡大して以降、過去5大会のベスト4のうち3チームは必ずトップシード。決勝はトップシード同士の組み合わせとなっている。

 つまり、過去のデータからは、グループHで決勝に駒を進める可能性があるのは、ポーランドだけ。かなり強引な話ではあるが、ポーランドはトップシードとなった時点で、8分の3という高い確率で4強入りのチャンスを得ているわけだ。

【32チーム参加のW杯ベスト4】☆印はトップシード
◆1998年フランス大会
優勝=フランス☆
準V=ブラジル☆
3位=クロアチア
4位=オランダ☆

◆2002年日韓共催大会
優勝=ブラジル☆
準V=ドイツ☆
3位=トルコ
4位=韓国☆

◆2006年ドイツ大会
優勝=イタリア☆
準V=フランス☆
3位=ドイツ☆
4位=ポルトガル

◆2010年南アフリカ大会
優勝=スペイン☆
準V=オランダ☆
3位:ドイツ☆
4位:ウルグアイ

◆2014年ブラジル大会
優勝=ドイツ☆
準V=アルゼンチン☆
3位=オランダ
4位=ブラジル☆

◆スペインの名将が、乾&香川に賛辞。「W杯でもサプライズとなりうる」>>

◆優勝候補ブラジル、ドイツの落とし穴を、W杯の達人3名に聞いてみた>>

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