王者・大阪桐蔭の春夏連覇に「待った」をかけるのはこの5校だ!

王者・大阪桐蔭の春夏連覇に「待った」をかけるのはこの5校だ!

 記念の夏に、史上初の快挙なるか。第100回大会を迎え、例年以上に開幕前から盛り上がる夏の甲子園。史上初となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭にどこが”待った”をかけるのかが最大の焦点だ。

 大阪桐蔭は投打の”二刀流”で注目される根尾昂(あきら)、地方大会の打率.636の藤原恭大(きょうた)のドラフト1位候補ふたりを筆頭に、昨春、今春と2年連続してセンバツで本塁打を記録した山田健太、キャプテンの中川卓也らU−18日本代表候補6人を抱えるタレント軍団。

 北大阪大会決勝では11連打を含む26安打を放って23得点をマークするなど、チーム打率は.446を誇る。

 投手陣も最速148キロの根尾とともに日本代表候補の柿木蓮、190センチの大型左腕・横川凱の三枚を揃える。北大阪大会準決勝の履正社戦では9回二死までリードされながら逆転勝ち。大勝ばかりでなく、”薄氷の勝利”を経験しているのも強みだ。

 その大阪桐蔭に激しいライバル心を燃やしているのが、センバツ準優勝の智弁和歌山だ。

 昨夏の甲子園、昨秋の近畿大会、今春のセンバツ、今春の近畿大会と公式戦で大阪桐蔭に4連敗。「桐蔭と当たるまでは負けられん」と高嶋仁監督はリベンジを誓う。

 和歌山大会では伝統の強力打線が持ち味を発揮。初戦から準決勝まで4試合連続2ケタ得点、コールド勝ちを記録した。昨夏の甲子園、今春のセンバツで一発を放った、プロ注目のスラッガー・林晃汰の打撃に期待が集まる。

 一方、投手陣はセンバツ決勝で大阪桐蔭相手に6回まで2失点と好投した池田陽佑(ようすけ)が、和歌山大会では調子が上がらなかった。同じく不調だった小堀颯(そう)とともに、エースの平田龍輝をどこまで助けられるかがポイントになるだろう。

 甲子園春夏通算99勝。100回大会で100勝を合言葉にしてきた古豪・龍谷大平安も戦力が充実する。

 OBの西武・炭谷銀仁朗のいとこ・松田憲之朗が主砲の打線は、京都大会でチーム打率.457と爆発。初戦から準決勝までの5試合すべてコールド勝ち。決勝も11—0と圧勝した。

 エースの小寺智也は京都大会で4試合に登板し、21回2/3を投げ無失点。四死球もわずか2と、安定した投球を披露した。厳しいことで知られる原田英彦監督は、この夏、積極的に笑顔やガッツポーズを見せるなど”キャラ変”。いつもと違う采配ぶりも見ものだ。

 初の3年連続出場を果たした横浜も、投打ともにタレントが揃う。

 打線の中心はコンゴ出身の父を持つ万波中正。190センチ、88キロの堂々たる体躯を生かしたパワーが持ち味だ。南神奈川大会では、横浜スタジアムのスコアボード直撃弾や、あわや左翼場外へ飛び出そうかという超特大弾を放った。投手としても最速147キロを記録する。

 元ヤクルト内野手・度会(わたらい)博文氏を父に持つ1年生の度会隆輝は、代打で5打数5安打を記録。巧みなバットコントロールは要注目だ。

 投手陣は左腕二枚看板が健在。エースの板川佳矢(いたかわ・よしや)はスライダー、チェンジアップを武器に20回2/3で25奪三振。与四死球もわずか3と大崩れしない。2年生左腕の及川雅貴(およかわ・まさき)は、今年6月に152キロを記録。早くも来年のドラフト1位候補と呼び声が高い。

 ただ、緻密な野球を売り物にしたかつての野球が影を潜め、南神奈川大会6試合で28三振の粗さが気がかりだが、大阪桐蔭に匹敵する能力は十分にある。

 同じく3年連続出場の木更津総合も力がある。例年は投手を中心にした守りのチームだが、今年は五島卓道(ごしま・たくぞう)監督も「ここ10年でもっとも上」と自信を持つ強打が自慢。

 昨夏から中軸を打ち、今夏の東千葉大会準決勝ではサイクル安打を記録した野尻幸輝を中心に犠打も使ってつなぐ。投手陣もエース・野尻に加え、東千葉大会初戦で148キロをマークした2年生右腕・根本太一、東千葉大会では1番を背負った白井竜馬らコマが揃う。

 ダークホースとして挙がるのが、明治神宮大会準優勝、センバツ8強の創成館。昨秋の神宮大会では大阪桐蔭を破った。大阪桐蔭の現チームに公式戦で土をつけた唯一のチームだ。

 長崎大会のチーム打率は.288と、打力は夏を勝ち抜くには物足りないが、投手陣は充実。

 ドラフト候補にも名前が挙がる185センチの大型左腕・川原陸(りく)に加え、戸田達也、酒井駿輔、伊藤大和(やまと)の右腕3人が控える。伊藤は上手からの140キロに加え、横手からも投げられる。守備も長崎大会5試合で失策1と安定。打線の奮起次第では昨秋の再現も望める。

 春の大阪大会準々決勝では公立の進学校・寝屋川が大阪桐蔭を9回二死まで4対3とリードする大善戦。練習時間が短く、グラウンドは他の部と共用の普通の公立校が「桐蔭相手でもやれる」ことを示した。今夏の北大阪大会では金光大阪が左腕投手と右腕の三塁手を交互に登板させる継投、履正社が公式戦初登板投手を先発起用するなど、各校が”打倒・桐蔭”に策を練っている。

 甲子園でも”対桐蔭用”の奇策を見せるチームがあるのか。正攻法で桐蔭を破るチームが現れるのか。はたまた、大阪桐蔭が王者の貫録を見せるのか。


著者:田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka


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