ネイマールの食事、収入、車、家、親友…。その型破りな私生活

ネイマールの食事、収入、車、家、親友…。その型破りな私生活

あなたの知らないネイマール(2)

 ネイマールの素顔とそのバックグラウンドを、キーワードをもとに読み解く作業を続けよう。

◆ヘアスタイル
 モヒカン、ツーブロック、丸刈り、おかっぱなど、ネイマールのヘアスタイルは2010年からなんと28回も変わっている。

◆パーティー
 数カ月前にパリで開かれた彼の誕生日パーティーには、22万ユーロ(約2800万円)がかけられたという。ネイマールはパーティーに参加するのも主催するのも大好きだ。なぜならピッチではなかなか観客とともに騒ぐことができないので……。

◆日本食
 ネイマールは食べることが大好きである。しかし料理するのは大嫌い。だからいつもデリバリーを頼む。彼の一番好きなものをご存じだろうか? にぎり寿司、手巻き寿司、刺身、焼きそば、酢のもの……そう、彼は日本食が大好きなのだ。

◆金
 出前が届いた時に、料金を支払うのはネイマールではなく彼の父親だ。なぜなら16歳でプロ契約をしてから、彼のお金はすべて父親が管理しているからだ。父はやはりネイマールという名前で、サントス市の交通局に勤めていた。息子が選手になってからは仕事をやめ、息子が稼いできた大金をすべて管理するようになった。

「僕はお金のことはあまり考えたくない。サッカー選手だから、何の心配もせずただプレーに集中していたいんだ。あとは親父とお袋がどうにかしてくれる。彼らが決して悪いようにはしないことはわかっているからね。僕はお金をちょっとだけもらって、自分の好きなものが買えればそれでいい。大好きな日本食を食べたりとかね。大金を使う時は、必ず親父と相談している」

 2006年から、ネイマールの肖像権は父親が運営するN&Nという会社が管理し、広告収入の85%はこの会社のものとなる。ネイマール自身の懐に入るのは15%で、ブラジルの新聞のよると彼の給料は月額およそ50万ドル(約5500万円)くらいだという。

 ネイマールの会社で5年間一緒に働いたある人物は、私にはっきりとこう言った。

「ネイマールはもう何をしていいかわからない。そんな人物を見たのは生まれて初めてだ。彼はピアノを少し習った以外は、他人から何も学んでいない。それなのに金はどんどん入ってきて、出てはいかない。ときどき車を買ったりもするが、ほんの慰み程度だ。あとはサントスで1500人の貧しい子供とその家族を支援するぐらいだろう」

◆ジト
 ネイマールは今でもピッチに入る時、子供時代、フットサルを楽しんでいたのと同じ気持ちであるという。8歳の時に、小さなフットサルチームのコーチたちは、この華奢な少年の才能に打ちのめされた。

 ある日、ひとりのサントスのサポーターがネイマールのフットサルのプレーに目にして、すぐにある偉大な人物に少年のことを告げた。その人物とはジョゼ・エリー・デ・ミランダ。ブラジル代表のレジェンドで、1958年、62年と2度世界チャンピオンに輝き、当時はサントスのユース部門の責任者を務めていた。ジトと呼ばれ、かのペレに何をすべきかを意見できた唯一の人物である。

 ある土曜日の午後、ジトはネイマール少年のフットサルを見に、サントス市でも貧しい地区の粗末なグランドに足を運んだ。

「なんというプレーだ!」

 元世界チャンピオンの口から出たのはそんな感嘆の言葉だけだった。ジトはネイマールをサントスに導いただけでなく、その後6年間、少年の成長のために手を貸した。大きな恩義を受けたネイマールは、ジトが2015年に亡くなると、まるで子供のように、3日間、泣いて過ごしたという。

「ジトは僕のあこがれで、多くのことを教えてくれた。たぶん生涯、僕の目標であり続けるだろう」

◆憧れの人物
 自分の尊敬する人物のことを、ネイマールは恥ずかしがることなく語る。

「僕がリスペクトする人物はたくさんいる。ジトはピッチの中でも外でも、完璧な存在だった。もうひとりの人生の大きな先輩が、僕の親父だ。また、ジーコへの尊敬の念をどう表現していいかもわからない。偉大なサッカーのマエストロで、彼からは多くのことを学んだ。彼と会った後はいつもより自分が成長したような気がする。ピッチで動く時は、いつもジーコならどうするかということを頭に描きながらするんだ」

「僕はロビーニョのプレーを見て育った。彼のボールさばきのすべてを真似できるように、いやそれ以上にうまくできるようになりたいと思った。彼からは笑顔でプレーすることも学んだ」

 また、リオネル・メッシはネイマールにとって友人であるとともに、憧れの存在だ。彼とプレーしたバルセロナはネイマールにとって最高の学校でもあった。

 彼のアイドルはサッカーの世界にとどまらない。バスケットのレブロン・ジェームズ、ステフィン・カリーのプレーからも学ぶことは大いにあると思っている。サーフィンの世界チャンピオン、ガブリエル・メディナも兄弟のような存在だ。

 しかし、イギリス人のF1ドライバー、ルイス・ハミルトンを超える存在はいないかもしれない。ルイス・ハミルトンとネイマールは大親友で、互いにリスペクトし合う仲だ。なぜなら2人の間には多くの共通点があるからだ。2人とも大きな才能を持ちながら。絶えず非難されていることだ。

◆車
 ネイマールはロンドン、マドリード、バルセロナ、ポルトガルのビーチ、そしてパリを自在に動き回っているが、それぞれの町には彼の車のコレクションが置いてある。25万ユーロ(約3200万円)はくだらないポルシェ・パナメーラ、ボルボXC60スペシャルエディション、カスタマイズされたミニクーパー、マセラティMC12、アウディ……。しかし彼が最も愛しているのはフェラーリ458スパイダーだ。あらゆるアクセサリーが装着されているので50万ドル(約5500万円)はするだろう。

◆家
 ネイマールが所有する一番高額な家はブラジルにある。リオから西に約130キロ。多くのサッカー選手が住むマングラチバという町にある。

 家の総面積は6265平米、建物面積だけでも1647平米あり、ジム、プール、サウナ、テニスコート、専用の港、果てはヘリポートまで完備し、リオデジャネイロ州一の豪勢なヴィラだと言われている。ロシアW杯前、この家でネイマールは足のケガを癒した。

 また、サンタカタリーナ州の海沿いには、まるで映画にでも出てきそうなアパートを所有している。2014年の正月にはここで豪勢なニューイヤーパーティーを開き、2016年には世界中のセレブを招いての数日間のパーティーも開催した。ネイマールの家族もサンタカタリーナ州の最高の場所にツインタワーのビルを所有している。

 各地に不動産を持つネイマールだが、パリにだけは家を所有していない。パリではパリ・サンジェルマン(PSG)が保有するデラックスな邸宅を借りている。5階建てで、総面積は1万平米。プールと娯楽室を備えている。場所はエッフェル塔から20キロ、チームの練習場に近い人口9万人のイヴリーヌにある。

 この家にはかつてフランス人俳優、ジェラール・ドパルデューも住んだことがあるし、2001年から2003年にはロナウジーニョも滞在していた歴史を持つ。しかしネイマールが望んだ家具などが完備されるまでの間は、彼はパリ市内のホテル、ロイヤル・モンソーに滞在。彼が泊まるのは300平米のプレジデンシャル・スイートで、一泊3500ユーロ(約45万円)である。

◆航空機
 ネイマールは飛行機も持っている。2016年に900万ドル(約10億円)をかけてセスナ・サイテーションを購入。ゴージャスな内装の12人乗りで、ダブルベッドの置かれた部屋まである。でも、それ以上に彼が愛しているのは、380万ドル(約4億2000万円)をはたいて買ったヘリコプターだ。

◆スポンサー
 ネイマールの収入は選手としての報酬のほか、世界中の企業とのスポンサー契約からもたらされる。フォーブス誌によると、彼の収入はスポーツ選手の中では世界第5位に入るという。

 スポンサーにはレッドブル、ジレット、コナミ、マクドナルド、ナイキと、有名企業が並ぶ。現在、少なくとも25社と契約している。ここに興味深いデータがある。先に挙げたフォーブス誌によると、2017年、現役の主要なサッカー選手のなかで、ネイマールは唯一、サッカーで稼いだ金より、サッカー以外で稼いだ金額の方が大きい選手だというのだ。

 クリスティアーノ・ロナウドは全体収入の34%が、メッシの場合は36%がスポンサー収入だ。それに対しネイマールはなんと61%。多額の金を、ボールを持たずに稼いでしまうのだ。

(つづく)

著者:リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko


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