専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第241回

 テレビで見るゴルフ中継、いわゆるプロゴルファーのトーナメントは立派なスポーツですが、我々シロウトがやるゴルフは、競技や試合を除いて、8割ぐらいはレジャー的な要素のほうが強いのではないでしょうか。

 一方、ゴルフはあくまでも”紳士のスポーツ”と捉えている年配の方々も多数おられ、そういう方々とコンペなどで偶然一緒に回ることになると、さまざまな軋轢が生じます。

 そんな問題も含めて、最近のラウンドで直面したゴルフの問題点を検証しつつ、よりレジャーに特化したラウンドについて考えてみたいと思います。

(1)最大スコアのダブルカットルール採用
 最近のコンペは、「新ペリア方式」で行なわれることが多くなっています。いわゆるハンデの算出方法ですが、おおまかに言ってしまえば、18ホール中、12ホールの隠しホールがあって、そこで叩くとハンデが増して、上位に行ける確率が高まるというものです。

 これだと、100を叩いても、隠しホールにハマっていれば、優勝の可能性も出てきます。アベレージゴルファーから人気がある方式です。

 その新ペリア方式を採用したコンペの場合、ハンデ算出において「ダブルパーカット」を採用するのが、一般的です。つまり、パー4のホールであれば、ハンデ計算の際に、ダブルスコアとなる「8」までしか数えない、ということ。

 上限を設けるのは、スコア150とか叩く人のハンデが大きくなりすぎて、そういう人でも優勝してしまう可能性があるからです。それは、あまりにもギャンブル的で、実力制の無視も甚だしいですよね。

 ところで、ハンデ計算においてダブルカットを採用するなら、実際のスコアもダブルカットにするような動きが、最近のコンペでは見受けられます。これは、昨年のルール改定で、プライベートラウンドの際には「最大スコアを決めることができる」という点からきています。

 誰でも、大叩きをしたら嫌ですよね。そこで、とあるコンペでは”最大スコアのダブルカットルール”を採用。パー3なら最大6、パー5でも最大10より上のスコアは数えない、というルールで行なっていました。ビギナーが多くいるコンペなんか、プレー時間も短縮されて、いいかもしれませんね。

 しかし、ここで軋轢が生じます。現実問題として「そんなルールにしたら、ゴルフにならない」と、文句を言う人が出てきます。たいがい、頑固でうまい人ですけどね。

「ゴルフはあるがままに打つのだから、スコアの過少申告はいかん」となるんですな。


アマチュアなら、「紳士のスポーツ」というより「レジャー」としてゴルフを楽しみたいですよね...

 ともあれ、みなさんも今後、コンペに参加する時には、最大スコアのダブルカットルールが適用されているかどうか、チェックしてみてください。これ、意外なところで助かります。

 たとえば、トレイに行って、1ホール休んでしまった時とかね。従来であれば、3倍のスコア、ロングホールなら「15」とスコアに書くのが暗黙のルールでしたが、ダブルカットルールなら、最大「10」で済みます。ショートホールなら「6」で済みますから、ほんとラッキー!

 体調の悪い人も救える、いいルールだと思いますね。

(2)OKパーの判断において
 一般的に「OKパー」は、ワングリップと言われていますが、実測で30cmぐらいになります。その距離は、誰が見てもOKでしょう。

 OKかどうか、我々が判断に悩む距離は70cmと言われています。その距離が、アマチュアにとっては”入れ頃、外し頃”なのです。

 けど、人間の目測による距離はいい加減なもの。OKパーの距離に甘い派と厳しい派で、バトルが生じることがよくあります。

 さらに「情けのOK」という、新しい”オマケ”が登場しています。それは、ダボパットを外してしまった時とかですね。まだ1mちょっとのトリプルボギーパットが残っているけど、そういう時は「十分叩いたから、OKにしてあげる」というのが、”武士の情け”というものです。

 そのさじ加減も、人それぞれ。お情けOKでも、ひと悶着あったりするんですよぉ〜。

 今は、プレーファースト傾向にあるので、個人的には甘いOKは大賛成です。まあ、おおよそ同伴メンバーの顔ぶれを見て、調整するようになりますがね。

(3)OBの処置は新旧混在
 ちょっと前のこと、超名門コースでラウンドした時に、友だちがOBを打ったら、キャディーさんに「暫定球を打ってください」と言われました。身内の和気あいあいコンペだったので、「前進4打でいいじゃん」と言うや、キャディーさんは「当コースは、OBと思われる時は、打ち直しとなっています」と言って、頑として譲りません。

 こうなると、新ルール適応派vs名門コースのローカルルールの戦いになって、どっちの言うことを聞かなければならないのか、悩みます。

 とりあえず、名門コースではキャディーさんの言うことを聞くしかないですね。ただ、その友だちがあまりにもOBが多かったので、キャディーさんも「この人に暫定球を打たせるのは酷」と判断してか、後半は我々の好きなようにやらせていました。

 OBの処置で言えば、OBになったと思える地点の、ラフとの境目から2クラブレングス以内のフェアウェーから打てますが、案外それをやっていない人が多いです。かといって、OB地点の崖から打つわけでもなく、ラフの打ちやすいところから打っている人が大半ですね。

 そこら辺も、時間が経てば、新ルールが浸透していくんでしょうか。今のところは、様子を見ましょう。

(4)雪・枯れ葉ルール
 この前行った、関東の山奥にあるコースでは、「雪でボールが見えなくなった時、ノーペナで見失った地点から打ち直し」と記してありました。

 雪に埋もれて、白いボールが見つからない時は、一般的に”セーフ”と聞いています。ただ、不安じゃないですか。同伴プレーヤー全員がそのルールを知っているわけでもないので、こうやって書いていただくと、プレーしやすいです。

 あと、枯れ葉に埋もれてボールが見えない場合ですね。これは、ペナルティーの対象になりますが、枯れ葉を処理せずに放っておくコースにも、多少問題がありますよね。

 だから、某コースのキャディーさんからは、「(枯れ葉で)ボールが見つからない時は、ノーペナで打ち直して」と言われたことがありました。これは、なかなかいいローカルルールだと思いました。

 もしロストボール扱いにすると、3回ぐらい紛失して、スコアがガタガタになってしまいますからね。こういうのも、臨機応変に対処したいです。

(5)思わぬ”ローカルルール”

 先日、関東の某コースに宅配便を送ったら、○○カントリークラブと○○ゴルフクラブ程度の違いで、送り先を間違えてしまいました。

 こりゃ大変となって、すぐに間違ったコースに電話をしたら、「この地区はしょっちゅう間違いがあるので、無料で転送します」と言われて、びっくり仰天。間違いやすいコースは、お互いに協定を結んでいて、双方無料で送り返すか、宅配業者に頼んで誤配手続きをして処理しているそうです。

 いやぁ〜、勉強になったなぁ。コース外でも、粋な”ローカルルール”ってあるんですね。

著者:木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa