いよいよ10月17日、V.LEAGUEが開幕(女子のV2リーグは10月31日に開幕)を迎える。今シーズンは各会場の入場者数は50%以下に抑えてリーグが進められる予定だが、どんな形でも選手に声援を送りたいところだ。来夏には東京五輪が控えている大事なシーズンに、飛躍が期待される女子バレーの注目選手を紹介する。

■賀谷 明日光(がや・あすみ)
所属:GSS東京サンビームズ(V2)ミドルブロッカー・174cm
1995年11月16日生まれ 茨城県出身 土浦日大高→東京女子体育大

 昨シーズン、V2リーグで2位と大躍進したGSS東京サンビームズで、内定期間も含めて3シーズンを経験した賀谷。ブロック、スパイクと献身的な働きを見せ、着実にチームの柱に育ちつつある。

 クールな外見とは裏腹にコート内では感情を表に出し、チームメイトを鼓舞する熱いプレーを見せる。所属チームだけでなく、もっとV2リーグ全体のことを知ってもらいたいという思いから、SNSでの発信も積極的に行なっている。ちなみに、父はかつて鹿島アントラーズなどでプレーした賀谷英司。

■窪田 美侑(くぼた・みゆ)
所属:日立リヴァーレ(V1)アウトサイドヒッター、オポジット・171cm
1995年5月24日生まれ 長野県出身 東京都市大塩尻高→嘉悦大

 現在の日立リヴァーレの「攻守の要」。セッター対角のポジションに入り、攻撃センスもさることながら、ディフェンス面での貢献も大きい。

 アタッカー陣に若手の選手が多く、いい時と悪い時の差がはっきり出やすい現在のチームにおいて、闘志と冷静さを兼ね備えた"重石"のような役割を担っている。窪田も内定期間を含め3シーズンを経験したのみだが、すでにベテラン選手のような風格があり、知性を感じさせるプレーも魅力だ。

 女性ファンからの人気も高く、「ガッツポーズのフォームが美しい」と話題になっている。

■菅原 里奈(すがわら・りな)
所属:アランマーレ山形(V2)ミドルブロッカー・174cm
1997年3月24日生まれ 秋田県出身 秋田北高→東海大

 東海大時代から注目度が高かった菅原は、2018−19シーズンに内定選手としてアランマーレ山形に入団。国体、サマーリーグ(夏季に行なわれる若手選手を中心にしたⅤリーグの前哨戦)などを経て、2019−20シーズンに新人選手としてV2リーグを戦い、主にリーグ序盤から中盤にかけて活躍した。

 まさに「ブレイク直前」の選手で、大きく飛躍する可能性を感じさせる。今シーズンは、アランマーレV1昇格へのキープレーヤーとしても期待がかかる。

■吉岡 可奈(よしおか・かな)
所属:ヴィクトリーナ姫路(V1)ミドルブロッカー・178cm
1995年10月14日生まれ 東京出身 下北沢成徳高→青山学院大

 大学時代に大病を経験したが、それを乗り越えて選手として復帰。Vリーガーになる道を選び、2018年に竹下佳江監督(当時。現在は球団副社長)が率いる創部3年目の新興チーム、ヴィクトリーナ姫路に入団した。

 チームはⅤリーグ参戦初年度の2018−19シーズンに、V2リーグを圧倒的な強さで優勝。ルーキーだった吉岡は最優秀新人賞、スパイク賞、サーブ賞の3冠を獲得し、V1リーグ昇格への原動力となった。

 V1に舞台を移した昨シーズンも主力選手として活躍したが、成長過程のチームは最下位となり、V2覇者の群馬銀行との入替戦に回った(そこでは勝利してV1に残留)。2020−21シーズンは、有力選手の獲得などによりチーム内の競争が激しくなることが予想され、吉岡にとって"勝負の年"となる。

■熊本 比奈(くまもと・ひな)
所属:ブレス浜松(V2)アウトサイドヒッター・173cm
1995年12月2日生まれ 福岡県出身 東九州龍谷高

 高校時代、名門・東九州龍谷高のエースとして春高バレーなどで活躍。高校卒業後はトヨタ車体クインシーズに入団するも、2015−16シーズン終了後にブレス浜松に移籍した。熊本はアウトサイドヒッターだが、サーブレシーブでもチームの軸になっている。

 バレーセンスを高く評価されながら、Vリーグデビュー後は度重なる大きなケガに悩まされ、昨シーズンも最後は負傷で幕を閉じた。それでも諦めず、リハビリを乗り越えてコートに立ち続けている。

 普段は介護老人保健施設に勤務。バレーに対しては練習からストイックに取り組むが、浜松のラジオ番組にゲストで呼ばれた時などは、ほんわかした"天然"な一面も見せる。

■及川 真夢(おいかわ・まゆ) 
所属:岡山シーガルズ(V1)ミドルブロッカー・176cm
1996年6月26日生まれ 鹿児島県出身 東九州龍谷高→青山学院大

 セッター・宮下遥を擁する岡山シーガルズは"中堅チーム"のイメージが強いが、着実に戦力を充実させ、昨シーズンはV1リーグ準優勝。新人の及川もチームの重要なピ―スとなり、優勝にあと一歩のところまで迫った。

 それほど身長が高いわけではないが、移動攻撃など機動力で勝負する。岡山は、バレー界では珍しい「感情表現が控えめなチーム」。その中で及川は元気溢れるガッツポーズを見せるなど、チームに新風を吹き込んでいる。

 今年度の日本代表にも選出されるなど、未来の女子バレー界を担う選手のひとりだ。

■佐藤 優花(さとう・ゆうか) 
所属:埼玉上尾メディックス(V1)アウトサイドヒッター・172cm
1994年1月24日生まれ 岡山県出身 就実高

 小柄だが非凡な攻撃センスを持つアタッカー。高校時代は岡山の名門・就実高で主将を務め、春高バレーにも出場。当時はミドルブロッカーで、高校卒業後に入団したトヨタ自動車でアウトサイドヒッターにコンバート。1年目の2014−15シーズンに、2部(当時の呼称:チャレンジリーグⅠ)で得点王に輝いた。

 Ⅴリーグの編成替えにより、トヨタ自動車は2部から3部(チャレンジリーグⅡ)へ移動。その3部では2年連続で最高殊勲選手を受賞し、チームが再び2部に上がった2017−18シーズンでも得点王になるなど、常にカテゴリーを代表する選手として活躍した。

 2018−19シーズンから、現在の埼玉上尾メディックスでプレー。最上位のV1リーグでもさらなる活躍が期待される。

■鈴木 日葵(すずき・ひびき) 
所属:群馬銀行グリーンウイングス(V2)ミドルブロッカー・183cm
1997日12月13日生まれ 千葉県出身 市立船橋高  

 群馬銀行グリーンウイングス入団後、順調にキャリアを重ね、ミドルブロッカーの柱に成長。攻撃面では身長を生かしたクイックを武器としており、相手のマークを引きつける役割などもこなす。2019−20シーズンは、アタック決定率44.4%でV2リーグの「スパイク賞」を受賞した。

 昨シーズンの群馬銀行は鈴木、安福若菜のミドルブロッカー2枚をストロングポイントとし、V2リーグで優勝。V1昇格をかけて入れ替え戦に臨んだが、ヴィクトリーナ姫路に敗退。今シーズンに悲願の昇格を果たすことができるか。