ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が5日、28歳の誕生日を迎えた。

時差の関係で、現地では明日が5日となり、当日行われるマイアミ・マーリンズ戦が28歳最初の試合となる。MLB公式サイトもバースデーを祝福。「オオタニが野球界に与えた8つのギフト。28歳の誕生日を迎えた二刀流スター」と題し、本来ならプレゼントを受け取る立場の大谷が、逆にメジャー球界にプレゼントしたものを取り上げた。

◆なぜ大谷翔平は「世紀の野球選手」なのか 米メディアが“二刀流経験者”による評価を交えて考察

■歴史に残るパフォーマンスの数々

今回の企画は28歳の「8」にちなみ、大谷が球界に贈った8つの“ギフト”をアンドリュー・サイモン記者が紹介した。いの一番に挙げたギフトは『歴史に残るパフォーマンス』。6月21日に8打点をマークした大谷が、翌22日には投手として13三振を奪ったパフォーマンスを例にとり、「1920年以降、このような試合を連続して達成した選手はいなかった」と称賛。エリート級の投手であり、同時にエリート級の打者でもある大谷は、メジャーリーグの歴史の中でも稀有の存在とした。

2番目は『熱さと繊細さを併せ持つマウンド』。大谷は101マイル(約163キロ)のフォーシームで三振を奪う一方、69.7マイル(約112キロ)のカーブでも三振を取る。そこには、31マイル(約50キロ) 以上のギャップがあり、「オオタニは激しい火炎放射器のように打者を正面からねじ伏せることもできるし、アーティストのようにソフトなタッチで三振を奪うこともできる」と記し、多彩な投球術に注目した。

■被打率1割を切るスプリット

3番目は『球界屈指の打たれない球種』。スプリットの被打率は0割9分を誇り、決め球として投じたケースに限れば、244人の打者に対して151人を三振に打ち取っているとし、スプリットを“アンヒッタブルなボール”と結論付けた。そして、「メジャー史上こんな投手は類を見ない」と結論付けた。

以下、4番目には言わずもがなの『特大ホームラン』が入り、5番目は快足にも注目し、『ゲームを変えることができるスピード』、6番目には『ミーム性(拡散する話題)』が続いた。7番目は『野球のファンタジーが現実に』がランクイン。「ファンは、もし2人の優れた野球選手が合体したら、どれくらいの成績になるだろうか……という議論はもうしなくていい」とし、「オオタニの攻撃的貢献は、ジャンカルロ・スタントンウラディミール・ゲレーロJr.らが持つ数値とほぼ一致し、投球では、ゲリット・コールケビン・ゴーズマンと近似。それを考えれば、オオタニのおかげでファンタジーの世界を現実で見ることができる」とした。

最後の8つ目は『広がる野球の未来』。「オオタニのような二刀流選手がすぐに現れるとは思わないが、彼の成功で夢物語だった二刀流の可能性が広がった。投打で有望な若い選手たちに影響を与え、今後どのようになるかは未知数だが、二刀流の可能性を考えることが楽しくなった」と締めくくり、野球界に新たな夢をもたらしてくれたと感謝した。

ご存知の通り英語の「gift」には「贈り物」という意味と同時に「才能」という意味を持つ。この記事も、もちろん「大谷の才能」について触れたダブルミーニングとして成り立っていることを付け加えておく。

本来なら誕生日プレゼントをもらう立場だが、今回は逆に大谷からの贈り物を特集。影響力の大きさが改めて浮き彫りになった。

明日現地5日(日本時間6日)、大谷はまたその才能で我々を驚愕させ、バースデー・アーチの贈り物を与えてくれるのだろうか。

◆なぜ大谷翔平は「世紀の野球選手」なのか 米メディアが“二刀流経験者”による評価を交えて考察

文・SPREAD編集部