メジャーリーグは4日から7日(日本時間5日から8日)に、米テネシー州ナッシュビルで各球団の幹部や監督、代理人などが一堂に会するオフシーズン最大のイベント、ウインターミーティングが開かれる。大物FA選手たちにも動きがありそうだ。

人気選手が入団すれば、球団の注目度も高くなる。大谷翔平投手のような球界の顔であれば、観客動員数を大きく増やす可能性もあるだろう。

■2年連続で本拠地300万人割れ

大谷が6年間所属したロサンゼルス・エンゼルスは、今季73勝89敗でア・リーグ西地区4位と低迷した。トレードデッドラインで大型補強を敢行するも、首位に17ゲーム差をつけられて大敗。デトロイト・タイガースと並び、現在もっともポストシーズンから遠ざかっている。

米データサイト『Baseball Reference』によると、エンゼルスが本拠地とするエンゼルスタジアムの今季観客動員数は「264万575人」。パンデミックによる短縮シーズン・観客制限の年を除いて、2年連続で300万人を大きく下回った。

■黄金期を迎えた2000年代

エンゼルスが観客動員数でピークを迎えたのが、2000年代前半。02年にワールドシリーズ制覇を果たすと、翌03年に前年の230万5547人から306万1094人へ70万人以上の大幅アップ。マイク・ソーシア監督のもと、ブラディミール・ゲレーロ外野手や、抑えのフランシスコ・ロドリゲス投手ら多くの主力選手が活躍。毎年ポストシーズン争いを続け、06年には球団史上最高の「340万6790人」を記録した。

観客動員数の球団記録トップ10のうち、上位7位までを2004年から10年で毎年独占。12年にはマイク・トラウト外野手が新人王に輝き、瞬く間にスーパースターへと成長。エンゼルスは、本拠地で年間300万人を動員する人気球団の仲間入りを果たした。

しかし、近年はチーム力の衰えが顕著に。9年連続でポストシーズン進出を逃し、2003年から続いていた300万人超えも19年を最後についに途切れてしまった。パンデミックを経て日常が戻り、大谷が2度のMVPを受賞しても、失望したファンを完全に呼び戻すには至っていない。

来季大谷が移籍すれば、エンゼルスはさらなる観客減の危機にさらされる。かつての栄光を取り戻すためには、勝利に勝るものは存在しないのだろう。

文●有賀博之(SPREAD編集部)