卓球の「ITTFワールドカップ2024」がマカオで行われている。日本女子では唯一のベスト4まで勝ち上がったのが世界ランキング12位の張本美和(木下グループ)である。

■決勝T1回戦で壁を破る

今大会の張本美は、グループステージ初陣でチャン・モー(カナダ)に3−1で勝利。2戦目はキム・ナヨン(韓国)相手に4−0のストレート勝ちを収め、順当に勝ち進んだ。

そして迎えた18日の決勝トーナメント1回戦で世界ランキング3位の王芸迪相手に堂々たる戦いを披露し、4−1で勝利し中国超えを達成。さらに、19日の準々決勝でも同10位のアドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)を4−1で一蹴。早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)というパリ五輪シングルスメンバーがベスト8で姿を消したなか、張本美が日本勢唯一のベスト4入りを果たした。

20日の準決勝では早田を下した王曼昱(中国)との戦い。世界2位の相手は長身を活かしたラリーと守備、攻撃ともに安定感があり高い壁であるのは間違いない。今大会飛躍をはたした15歳がさらなるインパクトを与えることはできるか。