ドジャース大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地ロジャーズセンターで行われたブルージェイズ戦に「2番DH」で先発出場。5打数1安打1打点の成績だった。

■中学時代の“憧れ”

この試合で注目を集めたのが大谷と相手先発菊池雄星投手の対戦。花巻東高校の3学年先輩である菊池は大谷にとって中学時代に憧れた存在。MLBでもマッチアップを繰り広げる両者の2024年初対決となった。

大谷は2回に2死一、三塁で迎えた第2打席、菊池の投じた5球目の速球を捉えるとボールは自己最速の119.2マイル(約192キロ)の速さでライトへ。三塁走者を返す適時打となった。菊池は大谷の第3打席では空振り三振に仕留め3打数1安打。試合は6回4失点を喫した菊池が今季2敗目となった。

MLB公式もこの両者のマッチアップを紹介し菊池のコメントも掲載。「もちろん彼と対戦していた時はアドレナリンが出ていた」と後輩との対戦に言及した菊池は、「今年最高の速球を投げられたとは思うが、バットの飛び出した速さがとても良かった」と大谷を称えた。

また、デーブ・ロバーツ監督も「信じられないほど素晴らしい」と大谷の適時打を称え、「彼は低めのボールをいくつか見送り、強い打球を打つことができた」とこの対戦に言及した。

昨年4月以来の対戦となった大谷と菊池。ともに岩手県で育ち、高校時代は“怪物”と称された2人がアメリカの地で真剣勝負を繰り広げた。