ドジャース大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地でのレッズ戦に「2番DH」で先発出場し、第2打席に3試合ぶりの一発となる今季13号を放った。4打数1安打2打点で打率は.358。試合は7−3でドジャースが勝利し、連敗を2で止めた。

■「オオタニ・デー」制定を自らのバットで祝う

米ロサンゼルス市はこの日、選手としての功績や歴史的な影響力をたたえ、大谷の背番号にちなんで5月17日を「ショウヘイ・オオタニ・デー(大谷翔平の日)」と制定したと発表。大谷は午前中、デーブ・ロバーツ監督らとロサンゼルス市庁舎を訪問し、市議会から認定証を受け取った。

そんな記念すべき日に飛び出した一発は、3回1死一塁の第2打席で生まれた。相手右腕フランキー・モンタス投手の初球ストレートを捉えると、舞い上がった打球は左翼スタンド前列へ。速度104.5マイル(約168キロ)、飛距離368フィート(約112メートル)という、大谷にしては“控えめ”な当たりだった。

逆方向へ運んだ13号について、ドジャース公式X(旧ツイッター)は「オオタニ・デーを自らの本塁打で祝う」と記し、実際の映像とともに投稿した。

また、ロバーツ監督も「(前日の)ボブルヘッドの日には打てなかったが、何か特別な日に打つことになっていたんだよ。オオタニ・デーに本塁打を打ってくれてうれしい」とニッコリ。続けて技術面にも言及し、「あれは外角、膝元あたりの低いボールだった。それを逆方向に打ち、スピンをかけて大きな当たりにした。彼のプレーには、ただただ驚くばかりだ」と話した。

■指揮官「今日は本当に良い夜だった」とニッコリ

これで打率.358、13本塁打、32打点、11盗塁となった大谷。本塁打はブレーブスのマルセル・オズナ外野手を抜き去り、ナ・リーグ単独トップ(ア・リーグも含めるとトップタイ)に躍り出た。打率に加え、安打数(64)、長打率(.676)、OPS(1.102)に関しては両リーグを通じて単独トップに立っている。

同監督は「今日は本当に良い夜だった。ムーキー(ベッツ)の先頭打者アーチでスタートが切れたのは素晴らしかった。キケ・ヘルナンデスの打席も良かったし、二死から適時打を放ったウィル・スミスの1本ももちろん大きかった。ラインナップは全体的に良かった」と最後まで上機嫌だった。

マックス・マンシー内野手の負傷者リスト入り、ジェームズ・アウトマン外野手のマイナー降格などショッキングなロースター変更がありながらも連敗を止めたドジャース。「大谷翔平デー」を境に再び上昇気流に乗りそうだ。