フィリーズブライス・ハーパー内野手が27日(日本時間28日)、本拠地でのマーリンズ戦に「3番一塁」で先発出場。5打数1安打だったが、二ゴロに終わった9回の第5打席で一塁へ全力疾走した際、左太もも裏を痛めた模様。

7月16日(同17日)に行われるオールスターゲームの第1次ファン投票では、大谷翔平投手(ドジャース)を上回るナ・リーグ最多の327万7920票を集めたスーパースターの負傷ということで、心配する声があがっている。

■「こんな痛みを感じたことは一度もない」

この日結果が発表されたオールスター戦のファン投票(1次投票)で、ナ・リーグ最多の票を集めて球宴出場を決めたハーパー。第1打席では選出御礼の適時二塁打を放っていたが、最終打席でまさかの負傷に見舞われた。

一、二塁間にゴロが転がると、一塁へ向けて全力疾走。しかし、ベース到達直前に異変を感じた模様で、走り抜けた直後に左太もも裏を押さえて減速した。

ハーパーは試合後、負傷具合を問われると「分からない。こんな痛みを感じたことは、これまで一度もない」と肩を落とした。今後については「ハムストリングの下の方に少しだけ痛みを感じる。明日画像を撮って、どんな感じか確認する。明日の調子を見て、それからだ」と話すにとどめた。

■シュワーバーも股関節の張りで途中交代

ハーパーはここまで打率.303、20本塁打、58打点を記録。OPS.981は、MVPを受賞した2021年シーズン以来の最高数値となっている。そして、球宴ファン投票では大谷の277万7173票をしのぐ、327万7920票という絶大な支持を獲得。成績、人気ともにメジャーを代表するスーパースターの負傷ということで、その診断結果に注目が集まっている。

また、左翼で先発したカイル・シュワーバー外野手も股関節の張りを訴え、9回の守備から交代した。ロブ・トムソン監督は試合後、「シュワーバーの状況は金曜まで分からない」と言葉少なだった。

主力2人が離脱した場合、ナ・リーグ東地区首位を走るフィリーズにとって大きな痛手となることは明らか。同時に打撃タイトル争いで大谷のライバルとなっている選手が、もし長期欠場となれば、タイトルレースの行方にも影響が出てくる可能性がある。