商品のシズル画像

米久では、ネット通販における取り組みとして、楽天市場など3つのショッピングモールに出店する他、自社通販サイト「米久‐eショップ」と4店舗を展開している。主に食肉加工品を品揃えしており、とくに簡便志向からニーズが高まる調理加工品の販売に力を注いでいる。

米久の自社通販サイトは開設から20年以上が経過し、楽天市場への出店は2021年で20周年とネット通販市場においても長年の実績を持つ。なかでも主力の「豚肉の味噌煮込み」は累計販売数438万本と圧倒的な支持を得ている。髙村信利営業本部直販ユニットユニットマネージャーに話を聞いた。

――ネット通販での取り組みについて

現在は、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAYマーケットの3つのショッピングモールの他、自社通販サイト「米久‐eショップ」の4店舗を展開している。主に食肉加工品を販売しており、ハムソーメーカーではあるものの、ハムやソーセージだけでなく、近年ニーズの高まっている調理加工品を中心に品揃えを強化している。

とくに、「豚肉の味噌煮込み」は楽天市場のグルメ大賞豚肉部門を通算10回(2008年、09年、11年、12年、13年、16年、17年、18年、19年、20年の通算10回)受賞するなど、看板商品となっている。また、「豚ひれ肉のやわらかローストポーク」も「豚肉の味噌煮込み」に続く人気商品として大きく伸びている。 米久「豚肉の味噌煮込み」

米久「豚肉の味噌煮込み」

 
その他、中元や歳暮など向けには箱詰めギフトも展開するが、最近では、父の日や母の日などの贈り物として利用できるカジュアルな「プチギフト」や自分へご褒美としての「お取り寄せ」が伸びている。ギフトシーズンに限らず、年間を通じて需要がある商品を多く取り揃えている。
 
――通販サイトにおいて工夫している点は
 
実店舗とは違い、お客様が実際に商品を手に取ることができないため、正確でより分かりやすい言葉で商品を説明するよう心掛けている。また、ヒトの手で実際に商品を持った画像でボリューム感を伝えたり、調理した際の想像がつきやすく、商品のおいしさがしっかりと伝わるよう、シズル画像にはとくにこだわっている。さらに、これまでは静止画のみだったが、ライブ感を演出していこうと、一部で動画を使った商品紹介にも取り組んでいる。
 
――コロナ禍の影響について
 
近年ネット通販の需要が高まっていた中で、新型コロナウイルスの影響がさらなる追い風になったのは確かだ。米久でも巣ごもり需要によって2020年から2021年にかけて、通販業態の売上は1.5倍以上と大きく伸長した。これまでネット通販を利用していなかった人もチャレンジする人が増え、新規の顧客が増えた。
 
アイテムでは、素材というよりも調理加工品の売れ行きが良かった。単価についても、外食に行けない環境下、自宅でおいしいものを食べようと比較的単価の高い商品の需要も伸びた。直近では昨年の反動があるものの、コロナがひとつのきっかけとなり、ネット通販というツール自体のベースアップに繋がったという実感がある。収束後も一定の需要が継続すると見込んでいる。
 
――今後の展開について
 
自社通販サイトなどを通じて、お客様からの声をダイレクトに聞くことができるため、そうした声を商品開発や販売にフィードバックし、生かしていく体制が整っており、これは当社の強みといえる。
 
今後も拡大が見込まれるネット通販市場において、まずは味で評価を得ることが重要となる。「豚肉の味噌煮込み」の“累計販売数438万本”(2008年4月〜2020年7月「豚肉の味噌煮込み450g」販売合計数)という数字は長年のお客様からご愛顧いただいている証であると感じているとともに、これまで米久が真摯においしいものを作り続けてきた結果である。これからも、おいしさを追求した付加価値のある商品づくりに注力し、皆様から長く愛される商品を提供していきたい。
 
◆米久‐eショップ
 
〈畜産日報2021年6月15日付〉