かわいい写真が撮れると、ついついSNSで友達に見せたくなるが…


 夏本番。プールで遊ぶわが子の画像や動画を、気軽にSNSに投稿していませんか? NPO法人「体験型安全教育支援機構」代表理事の清永奈穂さん(49)は「住んでいる場所が特定されて、子どもを狙う犯罪に巻き込まれたり、画像や動画が意図しない形で広まるおそれがある」と警告。動画も製作し、注意を呼びかけています。同法人が行った「乳幼児のいる保護者のSNS使用実態調査」の結果とともに紹介します。

「わが子の画像投稿」45.6% NPO調査

 調査は昨年12月から今年3月にかけて実施。東京都内の児童館や幼稚園に調査票を配布したほか、インターネット上のアンケートフォームを使って行い、都内に住む20〜30代の男女合わせて518人が回答しました。

 「最も利用しているSNS」(有効回答数391)は、インスタグラムが最多の47.3%、ツイッター33.2%、フェイスブック19.2%でした。若い世代ほどフォロワー数が多い傾向があり、清永さんは「不特定のフォロワーが多い可能性がある」と分析します。

 SNSへの写真や動画の投稿に関する設問(同432、複数回答)では、「自分の子どもだけの写真や動画を投稿したことがある」のは45.6%。「自分の子どもが公園などで遊んでいる写真や動画を投稿したことがある」人は20.1%。一方で、「こういった投稿をしたことはない」と答えた人も44.2%いました。

 自分の子についての投稿内容を詳しく聞くと、「誕生すぐ」「かわいい洋服を着たとき」を挙げる人が多く、中には下着姿や水遊び中の写真や動画を上げたことがある人もいました。また、全体の20.3%が「自分の子どもの写真が、許可なく第三者のSNS上で出ているのを見たことがある」と答えています。

公開範囲は親しい人に、画像にはぼかしを

 清永さんは「インターネット上に投稿した子どもの写真が、シェアされたりダウンロードされたりした上で加工され、児童ポルノサイトに掲載されるなど悪用される可能性もある」と指摘。こうした事態を避けるために、SNSの投稿の公開範囲を友人や家族だけにする、写真にぼかしを入れるなどの対策を取るようアドバイスします。また、写真の位置情報、写り込んでいる公園や町並みから、撮影場所や住んでいる場所が特定される危険性もあるそうです。


 体験型安全教育支援機構が東京都福祉保健財団の助成を受けて製作した22分の啓発動画では、調査結果を引用しながら、写真や動画、コメント欄への投稿、子どもにスマートフォンを持たせたりする際の注意点を紹介しています。動画は同機構のトップページにリンクがあります。