埼玉県熊谷市は29日、子宮頸がん撲滅とヒトパピローマウイルス(HPV)関連のがん予防のため、市在住の小学6年から高校1年の男子児童生徒を対象にした、HPVワクチンの任意接種費用を助成すると発表した。事業費約450万円を一般会計補正予算案に計上、6月5日開会の市議会定例会に提出する。市によると、男子への同ワクチン接種費用の助成は県内で初めて。

該当者2%の接種希望を想定

 熊谷市は接種により、HPVに感染した男性との性交渉による女性の感染や子宮頸がんの発症を防ぎ、接種を希望する保護者の経済的負担の軽減を図るとしている。

 該当する計4143人のうち、2%にあたる83人ほどの接種希望を想定。10月から始める予定。