特殊詐欺を未然に防いだとして、高知市にある2つのコンビニエンスストアに感謝状が贈られました。

(贈呈式)「ありがとうございました」

架空料金請求詐欺を未然に防ぎ、高知南警察署から感謝状を受け取ったのは、セブン−イレブン高知長浜店と高知横浜南店です。

高知長浜店では5月16日、70代の男性が10万円分の電子マネーを購入しようとしていたのを不審に思ったマネージャーの松山小雪さんが、「失礼ですが、詐欺ではないですか?」と声をかけ、男性から事情を聞くことで詐欺が発覚。
松山さんは、「間違ってるかもしれないですけど、声かけて怒られるかもしれないと思いながら、声をかけました」と振り返っていました。
松山さんによると、男性はパソコンに「ウイルスに感染した」という画面が出たため、慌てて購入しようとしていたそうです。

高知横浜南店では5月末、60代の女性がアップルのギフトカード30万円分を購入しようとしていたところ、岡山の通信制高校に通っているアルバイトの友村凉帆さんが対応。友村さんは「『クーリングオフできますか?』と聞かれて、そういうの聞いたことなかったので、それって大丈夫ですか?詐欺じゃないですか?と声かけしました」とのこと。
友村さんによると、女性は「NTTの料金に未払いがある。今日中に払わないと裁判所に呼び出される」と、NTTの職員を名乗る人物から電話を受けたということです。
友村さんは、「大きい金額が出ていくってなると、ちょっとショックやったと思うので、(詐欺を)止められてよかったなって思っています」と話していました。

県内では今年、特殊詐欺による被害が17件発生していて、被害額は1億3387万8千円にのぼります。
県警は引き続き注意を呼びかけています。