26日、茨城県のJR水戸駅のエスカレーターで、72歳の男性が死亡する事故がありました。エスカレーターにはどんな危険があるのか。利用者はどんなことにヒヤリとしたか静岡市で聞きました。
JR水戸駅のエスカレーターで男性が死亡
事故は26日の夜、JR水戸駅の常磐線のホームから改札階へと向かう上りエスカレーターで起きました。
72歳の男性がエスカレーターの脇で倒れ、搬送先の病院で死亡が確認されました。
男性はジャケットのすそが手すりに巻き込まれていて、当初は駅員の呼びかけに応じていたといいます。
専門家は…
江戸川大学・斗鬼正一 名誉教授:
今回はベルトが吸い込まれる所に(服が)吸い込まれたのではないか。その場合(通常)安全装置が付いていて、止まるようになっているはずです
なぜ安全装置が働かなかったのか、調査が進められます。
街の人の声は…
小松建太アナウンサー:
日常的に利用することの多いエスカレーターですが、静岡の人たちも使っていてひやりとしたことは少なくないようです
男性:
命をなくしてしまうような事故につながってしまうのは、改めて怖い
親子:
エスカレーターは私たちも乗るので「遊んじゃいけないよ」とか、そんな話をした
男性:
黄色い線を踏んで、ボーっとして踏み外しそうになったことはあります
女性:
物を落とした時、スカートを履いていて引っ掛かりそうだった
注意力が散漫だった時や着ている服装によって、ひやりとしたという人は少なくないようです。
安全な乗り方を心掛ける
エスカレーターには安全装置がありますが、万一の時には周りの人の助けが必要です。
江戸川大学・斗鬼正一 名誉教授:
自分で非常停止ボタンを押すことは、普通はできないです。助けを呼び誰かに停止ボタンを押してもらう。1人ではどうしようもない
エスカレーターでは「黄色い線の内側に立つ」「ベルトをつかむ」「歩かない」「傘やハイヒールは注意する」など、まずは自分自身が安全な乗り方を心がけることが重要です。
よく使う場所では非常停止装置が、どこにあるのか位置を確認しておくことも大切です。