「東急東横線」沿線の中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2021年版

渋谷駅(東京都)と横浜駅(神奈川県)を結ぶ東急東横線は、通勤・通学にも休日のお出かけにも愛用される便利な路線。リクルート住まいカンパニーが調査した「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」でもトップ20に沿線から5駅がランクインし、同調査「住みたい沿線ランキング」部門では3位に選ばれている。そんな人気の路線・東急東横線全21駅の価格相場を調査! 人気があるだけに価格相場も高そうに思えるが、実際はどうなのか? さっそく見ていこう。

東急東横線沿線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング

順位/駅名/価格相場(所在地)
1位 妙蓮寺 3580万円(神奈川県横浜市港北区)
2位 菊名 4350万円(神奈川県横浜市港北区)
3位 日吉 4485万円(神奈川県横浜市港北区)
4位 大倉山 4494万円(神奈川県横浜市港北区)
5位 綱島 4780万円(神奈川県横浜市港北区)
6位 反町 4980万円(神奈川県横浜市神奈川区)
6位 横浜 4980万円(神奈川県横浜市西区)
8位 新丸子 5140万円(神奈川県川崎市中原区)
9位 元住吉 5730万円(神奈川県川崎市中原区)
10位 武蔵小杉 6580万円(神奈川県川崎市中原区)
11位 自由が丘 7380万円(東京都目黒区)
12位 都立大学 7480万円(東京都目黒区)
13位 学芸大学 7750万円(東京都目黒区)
14位 祐天寺 7980万円(東京都目黒区)
15位 中目黒 8980万円(東京都目黒区)
16位 渋谷 1億515万円(東京都渋谷区)
17位 代官山 1億910万円(東京都渋谷区)
※田園調布駅・多摩川駅・白楽駅・東白楽駅は掲載物件数が調査条件に満たないためランク外

東急東横線沿線でリーズナブルな物件を探すなら横浜市港北区に注目

今回、価格相場を調査した物件はそれぞれの駅から徒歩15分圏内にある専有面積50平米以上〜80平米未満の中古マンション。カップルやファミリー向けの広さがある物件と考えてもらうといいだろう。

妙蓮寺駅(写真/PIXTA)

妙蓮寺駅(写真/PIXTA)

最も価格相場が安かったのは、横浜市港北区にある妙蓮寺駅で価格相場は3580万円。駅のすぐ目の前には駅名の由来になった妙蓮寺の境内が広がっている。お寺がある駅東側はスーパーのほかに飲食店がぽつぽつとある程度で、静かな住宅街が大半を占めている。一方で駅の正面口がある西側は多彩な店舗が並ぶ商店街。昔ながらの個人商店やファストフードをはじめとする飲食店にスーパー、おしゃれなカフェなどが細い路地やアーケード商店街に軒を連ね、買い物がしやすい環境だ。駅から徒歩5分ほどの場所には「菊名池公園」があり、広々とした園内にはブランコなどの遊具に加えて春は桜に彩られる池や、夏季オープンのプールも。休日に家族で散歩に出かけてもよさそうだ。

菊名池公園(写真/PIXTA)

菊名池公園(写真/PIXTA)

2位は妙蓮寺駅から1駅横浜方面に位置する、横浜市港北区の菊名駅で価格相場は4350万円。JR横浜線も乗り入れており、こちらに乗ると1駅で新幹線駅でもある新横浜駅に到着する。東急東横線側の駅舎にはスーパーの「東急ストア 菊名店」が、JR側の駅舎にはミニスーパーとベーカリーを備えた「シァル菊名」がそれぞれ併設されている。さらに駅の東口側にも西口側にも商店街があり、買い物は駅周辺で済ませられる。地域の人に愛される食事処やベーカリーもあるので、住まいを構えた際はお気に入りの店を探して歩くのも楽しそうだ。そんな菊名駅は谷底のような低地に位置し、駅周辺には上り坂が多い地形。起伏があると駅の行き帰りが少々面倒ではあるが、高台の住宅地に狙いを定めて見晴らしのいい物件を探すのもアリだろう。

3位・日吉駅も1位、2位と同じ横浜市港北区からランクイン。駅の位置関係としては妙蓮寺駅(1位)〜菊名駅(2位)〜大倉山駅(4位)〜綱島駅(5位)〜日吉駅(3位)という並び順だ。ランキングを見てみると人気エリアの横浜駅とその隣の反町駅の価格相場が高く(6位)、そこから都内方面に進んだ横浜市内の駅は少し価格相場が下がり(1位〜5位)、さらに都内に近づいて川崎市内に入ると少し上がり(8位〜10位)、都内目黒区の駅(11位〜15位)はより上昇、そして渋谷区の駅(16位・17位)が最も価格相場が高い、という結果になっている。駅の並び順とランキング順位とで多少の入れ替わりはあるが、おおむねイメージ通りの価格相場だろう。

日吉駅西口前の様子(写真/PIXTA)

日吉駅西口前の様子(写真/PIXTA)

さて3位・日吉駅に話を戻そう。価格相場は4485万円で、東急東横線のほかに東急目黒線と横浜市営地下鉄グリーンラインも利用できる。駅には「日吉東急アベニュー」が併設され、地下1階から地上3階の4フロアにまたがって食料品街やファッション・雑貨のフロア、家電量販店や書店、ドラッグストアなどが営業中。駅周辺のランドマークといえるのは慶應義塾大学の日吉キャンパスだろう。駅東側は大学のキャンパスや運動競技場が広大な面積を占めているので、住宅街や商店は主に駅西側に位置している。リーズナブルな飲食店がそろっている点も、学生街ならではの魅力である。

東京都内を走る区間にも、個性的で魅力ある駅がいっぱい

11位以下には東京都内の駅が並ぶ。そのうち最も価格相場が安かったのは目黒区にある自由が丘駅で、価格相場は7380万円。東急東横線とクロスするように線路が走る、東急大井町線も利用可能だ。駅には改札の内外に飲食店や自然食品の店、期間限定でさまざまなスイーツ店が入れ替わり出店する店舗などを展開するショッピングセンター「エトモ自由が丘」が併設されている。ショッピングエリアとしても知られた街だけあって、駅周辺にも多彩な商業施設がずらり。複数のショッピングモールや無印良品などの雑貨店、話題の和栗モンブラン専門店やパンケーキ店などの飲食店……と、日常使いできる店から休日に訪ねたいところまでさまざまにそろっている。

自由が丘駅 正面口周辺の様子(写真/PIXTA)

自由が丘駅 正面口周辺の様子(写真/PIXTA)

「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」では自由が丘駅(今回調査の価格相場の安さランキング11位)が住みたい街17位にランクインしたほか、中目黒駅(同15位)が10位、渋谷駅(同16位)が11位、と都内の駅が数々上位に入っている。そうしたなかで住みたい街トップ100にも入らなかったのは、今回の価格相場ランキングで12位の都立大学駅と14位の祐天寺駅。知名度としては自由が丘や中目黒ほどではない分、「住みたい街」としては名前が挙がらなかったようだが、実際はどんな街なのだろう。

都立大学駅前の様子(写真/PIXTA)

都立大学駅前の様子(写真/PIXTA)

12位・都立大学駅は自由が丘駅から1駅目。かつては東京都立大学の最寄駅だったことが駅名の由来で、大学が移転した後も長年親しまれた駅名はそのまま残された。周辺には桜修館中等教育学校をはじめ、トキワ松学園、八雲学園などの学校が多く、学生が多い街という点も以前と変わりはない。駅の高架下には商業施設「ToritsuNade(トリツナード)」が2015年に整備され、カフェやバル、老舗精肉店などが軒を連ねる。スーパーも併設された駅を離れて少し歩くと緑道が延びており、近隣住民の憩いの場になっている。緑道の周辺にもおしゃれな飲食店やショップが点在し、7480万円という価格相場からしてもちょっと近づきがたい街というイメージを抱く人もいるだろう。しかし実際に街を歩くと古くからの商店や自然を感じられる場所もあり、都心に位置していながらも親しみやすさを感じる街並みだ。

祐天寺駅前の様子(写真/PIXTA)

祐天寺駅前の様子(写真/PIXTA)

14位・祐天寺駅が位置するのは学芸大学駅と中目黒駅の間。2018年にはスーパーやドラッグストア、カフェなどを備えた駅ビルが誕生した。ビル2階には保育園、3階〜6階にはスモールオフィス20区画とワークラウンジがある。駅周辺に幼稚園や保育園、小中高校が多く点在し、子どもや学生の姿をよく見かける街だ。駅東側を中心に複数の商店街も広がっており、食料品関係のお店からドラッグストア、100円ショップなどさまざまな店舗が並んでいる。特に飲食店が豊富にそろい、人気のカレー店にフランス料理店、イタリアン、ペルー料理店にメキシコ料理店……とバラエティ豊か。外食好きな人でも、飽きずにいろんなお店との出合いが楽しめるだろう。

人気かつ知名度も高い渋谷駅と横浜駅、そして都内の駅の価格相場が高い傾向が見られた今回のランキング。しかし最も安かった妙蓮寺駅でも横浜駅まで4駅・約6分とアクセス良好で、住宅地として魅力的な環境が整っている。知名度だけにこだわらず、その他の駅にも視野を広げて探してみると自分に合った物件を見つけるチャンスが増えそうだ。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている東横線沿線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2021/7〜2021/9
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

大西智与