園時代から知っておきたい! 学童って、希望すればだれでもはいれるの?

園時代から知っておきたい! 学童って、希望すればだれでもはいれるの?

子どもが来春小学生になる共働きの家庭は、入学準備とともに、学童への申し込みを検討していることでしょう。そもそも、「学童ってどんなところ?」「子どもはどんなことして過ごすの?」「どうすれば入れるの?」などの疑問があるかもしれません。ここでは、子育てアドバイザーの長島ともこさんが学童保育の基礎知識について紹介します。

長島ともこ
フリーエディター、ライター。育児、妊娠&出産の分野を中心に書籍、雑誌、WEBの編集、執筆に携わる。著書『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』、新刊に『卒対を楽しくラクに乗り切る本』がある。認定子育てアドバイザー、All About「子育て・PTA情報」ガイド。2児の母。

学童ってどんなところ? 希望すれば、だれでも入れるの?

共働きなどの理由から、保護者が日中家にいない小学生の子どもが、小学校内の施設や児童館など放課後を安全に楽しく過ごせる場を提供する「学童(学童保育)」。学校の授業がおわったあと、おやつを食べたり、皆で遊んだりする、子どもの大切な「放課後の居場所」です。

この学童は共働きならどの家庭でも入れるのかと言ったら、そうではありません。
共働き家庭の増加に伴い学童を管轄する厚生労働省では、その受け皿を増やすべく施設の新設・拡充に取り組んでいますが、施設の増加が利用児童の増加に追いついていない状況が続いています。

2018年12月、厚生労働省から発表された報道資料によると、保育園と同様、学童保育にも待機児童は存在し、2017年は、1万7170人、2018年は、1万7279人。

参考:平成30年(2018年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況|厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000189556_00001.html)

学童保育施設は現状として「足りていない状況」であり、入りたくても入れない可能性があるのです。
ただ、新1年生の学童保育の入所にあたっては、新1年性を優先することが多いため入所できない確率は下がるでしょう。

公立の学童保育の申し込み時期は地域により異なりますが、11月〜12月くらいが一般的。
保護者の就労状況などを記した申請書類の提出が必要になりますので、近くに気になる学童があれば、早めに問い合わせてみましょう。書類に不備があると申請が通らないことがあるので、記入すべきところはしっかりチェックを忘れずに。

公立の学童保育の入会の可否は、書類審査により次年の2月頃に決定します。
入れなかった場合は、
・民間(企業)の学童保育を探す
・ファミリーサポートやベビーシッターにお願いする
・送迎つきの習い事を探して入会する
などの方法があります。
いずれの場合も、探す手間やお金がかかってしまいますが、もしもの場合に備えて情報収集しておきましょう。また地域によては公立よりも民間の学童のほうが人気が高く締切も早い場合もあります。

学童保育を利用する前に知っておきたい、親としての心構え

学童保育は、園時代にあった延長保育がないところが多く、運営時間が短かめです(利用は18時までが一般的)。さらに、夏休みや冬休みは親がお弁当を作る必要があります。

また、小学校は、毎日のように先生と顔を合わせていた園時代と異なり、子どもの状況が見えにくくなります。時間割や学校行事に合わせた持ち物のチェックや宿題のフォローなどの必要が出てくるのに加え、PTAなど保護者の参加が必要な機会も増えてきます。

このようなことから、子どもが小学校に入学すると「仕事と子育ての両立」が、園時代よりも困難に感じる共働き家庭が多く存在しているのが現実です。これが、「小1の壁」です。

環境の変化は、ママだけでなく子どもも同様です。これまでの「遊び中心」だった園生活から「勉強中心」の生活に変わり、慣れるまでに時間がかかるもの。
学校生活が終わったら、今度はまた違った場所である学童で時間を過ごします。職員が遊んでくれたり、新しく友達ができたりして楽しく思う反面、初めての場所だけに気疲れも感じることでしょう。

わが子の放課後の居場所である学童は、共働き家庭にとってはとてもありがたい場所。
しかし、入会により、親子ともにこれまでのライフサイクルが大きく変わることを、あらかじめ認識しておきましょう。
これを機に、夫婦でこれまでの働き方を見直し、それぞれがどんな働き方をすれば良いのかを考えてみるとよいですね。

私はこう乗り切った! 先輩ママの体験談

子どもを学童に預けた経験のあるママに、体験談を聞いてみました。

「利用していた学童は、18時で終了。勤めていた会社が、幸いにも子どもが小学校4年生になるまで時短勤務が可能だったので、2年生まで利用しました。忙しい時期は、パパと分担して週の計画を立てて早く帰ってもらうなどして、チームワークでなんとか乗り切ることができました。けん玉が得意な指導員さんがいて、いろいろ教わりながら楽しく通っていました」(5年生、3年生のママ)

「仕事で帰りが遅くなりそうなときに、家にひとりで留守番させるには心配だったので、ファミリーサポートさんに学童へのお迎え、帰宅をお願いし、家で遊んでもらうようにしていました。低学年の頃は、ひんぱんにお願いしましたね。地域の方に助けてもらって感謝です」(4年生のママ)

「公立系の学童にまさかの落選! 気をとりなおして近くの民間学童を探し、通いました。日替わりで、英会話教室、書道教室、理科の実験教室などを開催するなど豊富なプログラムで、子どもも楽しんでいます。料金は割高なのですが、いろいろな習い事を体験させることができていると思うと、これでよかったのかな、と思います」
(2年生のママ)

「学校の近くの職場でパートをしているので、何かあってもすぐにかけつけられるのは安心でした。入学後しばらくは、極力シフトを減らしてもらい、子どもと一緒の時間はできるだけスキンシップするなどを意識しました。子どもの様子をみながら、じょじょにシフトを増やしていきました」(1年生、6年生のママ)

「極力ひとりで留守番させることのないよう意識しましたが、どうしても留守番になってしまうことも。そんなときのために、鍵の管理やあけかた、家での過ごし方などを、入学前に子どもと一緒に練習しました。テレビは見てもいいけどゲームはやらない、友達を勝手に家に入れないなど、約束事を決めて守らせるようにしました。」(3年生のママ)

子どもに楽しく学童保育に通ってもらうためにも、入学前後は仕事の量を調節し、パパと協力しあいながら、子ども優先で柔軟に対応できるといいですね。よりよいスタンスで仕事を続けていくためにも、今の状況を職場の上司や同僚に伝え、理解が深まるようはたらきかけたいものです。


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