東北電力は、宮城県の女川原発の敷地内に、再稼働を予定する2号機の使用済み核燃料を一時的に保管する「乾式貯蔵施設」を設置することとし、県などに事前協議を申し入れました。

28日午前、東北電力の青木宏昭原子力本部原子力部長が、宮城県に対し安全協定に基づく事前協議を申し入れました。

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東北電力が女川原発の敷地内に設置予定の乾式貯蔵施設は、原子炉建屋内のプールで冷やした使用済み核燃料を金属製の専用の容器に入れて陸上で保管する施設です。今年9月頃の再稼働を予定する2号機では、現在、プールに貯蔵されている核燃料の数が貯蔵容量の4分の3以上となっていて、再稼働すれば4年ほどで上限に達するということです。

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新たな貯蔵施設は2棟設置予定で、1基あたり69体の核燃料を収納できる容器を2棟合わせて20基まで保管することができます。1棟目は、2026年5月の着工、28年3月の運用開始を目指しています。

東北電力 青木宏昭原子力本部原子力部長:
「水冷ではないので、電気などが必要なくて空気の自然循環によって冷却できるというもので、安全な施設だと考えている。発電所からいずれは使用済み核燃料は搬出するので、今のところそれまでの期間としか言えないが一時的な貯蔵」

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東北電力が、乾式貯蔵施設を設置することになれば初めてです。28日は、女川町と石巻市にも事前協議を申し入れていて、29日、原子力規制委員会に設置を申請するということです。