18日夜、宮城県気仙沼市にあるtbcの情報カメラが、夜空を流れる強い光を捉えました。同じ光を見たという報告はSNS上でも相次ぎました。その正体とは?

夜空に、一瞬の明るい光

気仙沼市内に設置しているtbcの情報カメラの映像。18日午後6時50分頃、明るい光が、上から下に流れていく様子が映っていました。カメラの向きから、光は南南東の方角に見えました。この正体は?

TBC

平塚市博物館 藤井大地学芸員:
「これは流れ星ですね。特に流れ星のなかでも明るい火球だと思われます」

TBC

神奈川県の平塚市博物館で天文担当の学芸員を務める藤井大地さんです。

平塚市博物館 藤井大地学芸員:
「もし流れ星が真上の上空100キロを流れた場合、その明るさが『マイナス4等星』以上の場合を『火球』と言う。惑星で言うと、だいたい金星がマイナス4等星くらいです」

TBC

藤井さんも18日の同じ時間、平塚市から火球を撮影していました。火球が見えたのは東の方角。藤井さんは、「tbcのカメラが捉えた火球と同一のもの」と分析していて、2地点の撮影角度から、火球は太平洋の上空を流れたとみられるということです。

TBC

平塚市博物館 藤井大地学芸員:
「流れ星は上空100キロほどで光るので、半径数百キロであれば同じものが見られる」

願い事をしやすい「流れ星」とは

ところで、流れ星と言えば「願い事」。今回の火球はほんの一瞬しか見えませんでしたが、願い事をしやすい「流れ星」があると言います。

平塚市博物館 藤井大地学芸員:
「いま、宇宙開発が大変盛んになって、人工衛星の打ち上げが増えるとともにその落下も増えている。1分だとか2分だとかずっと光り続ける。人工物なのでお願い事しても叶うかどうかわからないですけど、一応長く流れる流星もあるということ」

TBC

18日夜は、火球が見えたという報告がSNS上で相次ぎましたが「願い事を唱えられた」という人はほとんどいなかったかもしれません。