電子マネーを購入させる特殊詐欺の被害を防ごうと仙台市泉区のコンビニエンスストアで声掛け訓練が行われました。声掛けは、被害を未然に防ぐことがある一方、客とトラブルになるケースもあり課題となっています。

訓練での店員と客のやり取りです。

店員:
「いらっしゃいませ」
客:
「10万円分お願いします」
店員:
「お客様、現在電子マネーを購入させる特殊詐欺が多発しています。電子マネーを購入のお客様に理由をお聞きしていますが、何にお使いですか?」
客:
「自分のために使うので大丈夫ですから!」

TBC

訓練では、声掛けに応じない客に対し、店員が特殊詐欺の手口などが書かれた紙のカードケースを渡して被害を未然に防ぐ手順を確認しました。

カードケースは、被害防止のため警察が作成しました。今後、県内全てのコンビニに配布するということです。

TBC

セブン‐イレブン仙台泉中央2丁目店 長岡花鈴マネージャー:
「店内で声をかけるとトラブルになる事が多かったが、警察が作ったカードケースで説得力もあると思います」
県警察本部生活安全企画課 三浦秀一犯罪抑止指導官:
「店員も声をかけづらいという声がありましたのでカードケースを活用して声かけのきっかけにつなげてほしい」

県警察本部生活安全企画課 三浦秀一犯罪抑止指導官

電子マネーを購入させる手口は架空請求詐欺で使われることが多くなっています。今年2月末現在、県内での被害件数は18件と前年に比べ2件減っているものの、被害額は5920万円と2倍以上に増えています。

TBC

被害額が大幅に増えていることについては、同じ人が、被害に気付くまで何回も電子マネーを購入させられるなど1人あたりの被害額が増えていることが考えられるということです。