今年のゴールデンウイークは歴史的な円安のなか、「インバウンド消費」に注目が集まっています。宮城県内の観光地でその現状を取材しました。

日本三景「松島」、29日も多くの観光客が訪れていました。

松島

島めぐりの観光船の乗り場には長い列が。ゴールデンウイーク中は運航便を普段の倍にして対応しています。

TBC

オランダからの観光客:
「松島、美しいです」
ベトナムからの観光客:
「私は日本に住んでいるけど母を呼んで」

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観光船の会社はインバウンド需要に期待しています。

松島島巡り観光船企業組合 中島一都さん:
「土日、平日関係なく台湾を中心にインバウンドの方々に来てもらっている。コロナ前以上にたくさんのお客さんに来てもらいたい」

TBC

一方、宿泊施設では・・・。

オーストラリアからの宿泊客:
「松島は特に景色が有名で見たかった。有名なところだけど小さい街なのでいろいろ歩いて楽しみたい」

TBC

ゴールデンウイーク中、海外からの宿泊は10組弱とインバウンドの需要はまだまだだといいます。

小松館好風亭 小松篤司社長:
「私どもも海外のスタッフを採用するなど、外国の方が泊まりやすい環境づくりを一生懸命進めているので、ぜひたくさんの人に来ていただきたい」

TBC

こうした中、外国人観光客らの注目を集めるスポットがあります。

小笠原悠記者:
「メインストリートから歩いて10分ほど。実はここに、あるユニークな博物館があるんです。これから、令和から昭和にタイムスリップしてきます」

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松島レトロ館。ブリキのおもちゃ、レコード、薬や飲み物の「ホーロー看板」など昭和を中心におよそ8000点が並んでいます。

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観光客:
「え、すごい!」

松田聖子ファンの20代の女性は、初めて手にするレコードに大興奮です。

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観光客:
「かわいいですよね、当時の聖子ちゃん」

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こちらは、昭和初期の蓄音機。そのほか、ベーゴマやメンコなど昔遊びの体験コーナーもあります。これら貴重な品々は館長の梶山秀樹さんがコレクターから借りて、20年ほど前から展示しています。

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最近では、SNSなどを見て訪れる外国人が増えたといいます。

松島レトロ館 梶山秀樹館長:
「日本の古い文化を見る機会があまりないようで、去年あたりから毎日のように海外のお客さんが来ている」

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ゴールデンウイークもまもなく折り返し。インバウンドも取り込もうと観光地では奮闘が続きます。