宮城県加美町に建設された風力発電所が2日から商業運転を始めました。この風力発電所は、町と事業者との土地契約をめぐり一時、裁判にもなっていて、運営会社では、「安全で安定した発電に努めたい」としています。

加美町の漆沢地区で商業運転を開始したのは、ENEOSの関連会社と東北電力が出資する「JRE宮城加美町ウインドファーム」の風車10基です。

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この風力発電所をめぐっては2020年から建設が始まったものの、町と事業者との土地契約をめぐり、町が不利益な内容になっているとして、去年6月、町民15人が裁判を起こしました。

その後、町長に当選した石山敬貴氏が契約の見直しに着手したため、去年12月、住民が訴えを取り下げました。

住民:
「事故は一番(心配)。安全にけががないように運転してほしい」
石山敬貴加美町長:
「しっかりとお互いに(事業者と)連携を取りながら、町民の不安を払拭していく努力を事業者に求めていかなくてはならない」

石山敬貴加美町長

ウインドファームは、出力規模が4万2000キロワット、年間の発電量は、2万3000世帯に相当するおよそ1億150万キロワットアワーとなっています。

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運営会社は、「安全で安定した発電に努め地域の一員として貢献したい」とコメントしています。