衆議院宮城4区選出の伊藤信太郎環境大臣と水俣病の被害者団体の懇談中に環境省の職員が団体側のマイクを絞って伊藤大臣が謝罪した問題について、宮城県の村井嘉浩知事は「一定の(時間的な)制約は必要だと思うが、やり方については工夫が必要。今後は丁寧にやっていただければ」と述べました。

この問題は、今月1日、伊藤信太郎環境大臣が水俣病の患者・被害者団体から話を聞く場として開かれた懇談会で、環境省の職員が発言の予定時間を過ぎたとして団体側が話している途中でマイクの音を絞ったものです。伊藤大臣は今月8日に熊本県を訪れ、患者らに直接謝罪したうえで改めて懇談の場を設ける意向を示しています。

この問題について13日の定例会見で問われた宮城県の村井知事は、「いくらでもしゃべっていいとなると時間内で終わらなくなってしまうから一定の制約は必要だと思う」と、発言時間の制約には一定の理解を示しました。一方で、発言時間が過ぎた場合は鐘を鳴らしたりメモを渡したりして発言を終えるよう促す方法もあるとして、環境省の対応には苦言を呈しました。

村井知事「(マイクを)ぶちっと切ってしまうというのは強引だった気がする。いくらでもしゃべっていいとなると時間内で終わらなくなってしまうから一定の制約は必要だと思うがやり方については工夫が必要」

そして、伊藤環境大臣へのコメントを求められると次のように述べました。

村井知事「非常にまじめな方なので責任を重く痛感されたのではないかと思う。水俣病というのは大きな社会問題。国として対処していく問題なので引き続き、また(懇談会を)やりたいということなので、今度はこのようなことがないように丁寧にやっていただければ」