スーパーマーケットなどに向けた業務用機器の展示会が仙台市内で始まりました。スマートフォンのアプリを使い、買い物の時間を大幅に短縮できる最新のセルフレジなどが展示されています。

展示会は、計量器やレジなどの開発を行う「寺岡精工」が企画し、スーパーや飲食店などで使われる業務用機器およそ200種類が展示されています。

中でも注目が、東北初出展となるスマホのアプリと連動したセルフレジです。

大友惇之介記者:
「こちらのスマホアプリを使い、生鮮食品のバーコードを読み取ることで大幅に買い物の時間を短縮できるということです」

TBC

この新サービスでは、生鮮以外の食品と日用品は、事前にスマホから注文しておくことができます。

店内では、欲しい商品を手に取ったらアプリでバーコードを読み取ります。その後、レジでお会計用の二次元コードを読み込ませて精算することができます。これまでのセルフレジのように商品一つ一つをレジに通す手間が省け時間を大幅に短縮できる仕組みです。

TBC

大友惇之介記者:
「会計が終わった後にレシートが出てきます。このレシートを出口に持っていきます」

事前注文していた商品は、ロッカーにあらかじめまとめられていて精算後に受け取ることができます。

TBC

寺岡精工リテイル事業部 中西伶佳主任:
「最近はネットスーパーや配送サービスが増えてきて、スーパーに来店する客が減ってきている。客にとっても買い物がもっと簡単にできるサービス、かつ企業にとっても来店してもらえるきっかけをというところに着目して開発した」

寺岡精工リテイル事業部 中西伶佳主任

一方、こうしたセルフレジで課題となるのが、商品をわざとスキャンしないといった「万引き」対策ですが…。

寺岡精工リテイル事業部 中西伶佳主任:
「仮にバーコードをスキャンせずにカゴにいれた場合、赤い通知で商品を登録できていますかと確認の通知が出るようになっている」

TBC

スキャンせずかごに入れた動作をスマホのカメラが確認。そのまま会計しようとすると店員の呼び出し画面が表示され操作できなくなります。

この最新式のセルフレジは、今年の夏にスーパーなどの企業向けに販売が始まります。

スーパーの担当者:
「新しい取り組みも見せてもらったので進化しているんだなと」
「買い物に時間をかけられない主婦の方には、便利な部分が取り入れられていいこと」

展示会は、仙台市若林区の卸商センターで16日も開催されます。

混雑解消にも効果を発揮するかもしれませんが、一方で現金や対面のレジで普段買い物をしている人たちにとっては慣れるまで時間がかかるかもしれません。開発した寺岡精工では、防犯対策などについて、今後さらに改良を加えていくということです。