政治資金規制法の改正を巡り、宮城県の村井知事は20日の会見で「国民の感情も忖度しながら判断してほしい」などと述べ適切な対応を求めました。

村井知事:
「それぞれの党の考え方、事情があると思うので、国民の感情も忖度しながら判断してほしい」

自民党派閥の裏金事件に端を発する政治資金規制法の改正案について村井知事は、定例会見でこのように述べ適切な対応を求めました。

一方で、自身は当事者ではないとして改正案そのものに対し「いい悪いを判断するのは控えたい」などと述べました。

また、先週末、仙台で開かれた自民党幹部と県連との対話の場で岸田総理に対する厳しい意見が出たことについて、記者の「岸田総裁では立て直しが無理なのでは、代えてほしいという声が公然とあったようだが」との質問に対し、次のように述べました。

TBC

村井知事:
「非常に開かれた党だなと思いました。ある党は党首のことを批判もできないということなので、党首を公然と批判できるのは民主的で開かれた党だと思います」

TBC

その上で村井知事は、厳しい意見があったことは岸田総理も重く受け止める必要があるなどと述べました。

ところで村井知事が語った「ある党」について会見で具体的な党名は明らかにされませんでしたが、村井知事は去年3月、賛否が割れている4病院再編構想について共産党の県議から「長くやり続けると誰の意見も聞かない」などと厳しく問われた際、「その言葉を共産党の志位委員長(当時)に是非お伝えしたいなと思います」などと発言し物議を醸した経緯があります。