今年も、ほほえましい姿を見ることができます。宮城県南三陸町では、海辺のホテルに面した岩場にカモメが巣作りをして卵を温めています。

親鳥が交互に温めているカモメの卵。巣に卵が確認されたのは、志津川湾を一望する南三陸ホテル観洋に面した岩場で、その姿はラウンジからも見下ろすことができます。ホテルによりますと、毎年、この岩場にオオセグロカモメが巣を作って子育てをしているそうです。

TBC

今年は、岩場の2か所に作られた巣に合わせて5個の卵が確認されています。卵は親鳥によっておよそ1か月間温められたのち、ひながふ化する見込みです。

東京からの宿泊客:
「こんな身近な所に巣があるなんて知らなかったので、とても新鮮でいい土産話ができました」
南三陸ホテル観洋 齊藤修さん:
「本当にいつくしむように育てている様子が、人もそうあるべきであるのですが、少し忘れかけているものを伝えてくれている気がします」

南三陸ホテル観洋 齊藤修さん

オオワシなどの被害で去年から環境省の準絶滅危惧種に指定されているオオセグロカモメ。ホテルでは、今年もひなが無事に巣立っていくまで温かく見守り続けます。