物流の2024年問題の解消に向けて首都圏と東北を結ぶ拠点です。宮城県名取市に大手不動産会社の大規模な物流施設が完成しました。災害時には、避難場所としても活用されます。

仙台東部道路の名取中央スマートICから900メートルほどの場所に4月30日に完成した「三井不動産ロジスティクスパーク仙台名取I(わん)」。

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4階建てで延べ床面積はおよそ4万5千平方メートル、三井不動産としては東北で初めての物流施設です。

首都圏と東北を結ぶこの施設は、ドライバーの時間外労働が規制される2024年問題を受け、トラック輸送の需要が高まるなか、ドライバーが交代する拠点になります。施設内には、トラックのドライバーも休憩できるラウンジを2か所設けています。倉庫は、6区画のうち5区画が契約済みで物流会社など3社が入ります。

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後藤舜キャスター:
「普段は貨物車両が通行するこのスロープを使って、災害時には3階にある一時避難場所に車で来ることができます」

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また災害時の指定緊急避難場所も整備されていて、高さは15メートルと津波に備えた防災拠点にもなります。また、避難時に使えるトイレも設置されているほか、水や非常用食料といった3日分の防災備蓄品もあります。

三井不動産東北支店 寺島道人支店長:
「建物は72時間の非常用発電が備え付けられているので、電力が止まっても3日間は物流の機能を保つ。大きな地震が起きて津波が来たという時に一時的に逃げてもらえる施設ということで、地域の安全の役に立てると期待している」

三井不動産東北支店 寺島道人支店長

23日は、名取市と三井不動産の防災協定の締結式も行われました。今後、災害対策に向けて、協議を進めていくということです。