小学生たちが1年かけて卵から育てました。宮城県大崎市のため池で26日、小学生たちが絶滅危惧種の淡水魚「シナイモツゴ」およそ300匹を放流しました。

大崎市鹿島台にあるため池には、鹿島台小学校と美里町の小牛田小学校の4年生の児童あわせて81人が訪れました。バケツに入った体長4センチ前後に育ったシナイモツゴを放流しました。

TBC

児童:
「バイバイ!元気でね!」

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シナイモツゴは、1916年に鹿島台地区の旧品井沼で発見された県内の地名に由来する唯一の淡水魚で、環境省が絶滅危惧種に指定しています。外来種の被害によって生息数が激減しているため、小学生たちがそれぞれの学校の水槽などで卵から1年かけておよそ300匹を育てました。

TBC

児童:
「絶滅しないようにと思って放流した。同じ種類のシナイモツゴと楽しく元気に育ってほしい」
「ごみなどをため池に捨てないで守っていきたい」

NPO法人シナイモツゴ郷の会 高橋清孝理事長:
「シナイモツゴの大切さや自然の大切さを理解してもらい、将来的に担い手になってほしい」

NPO法人シナイモツゴ郷の会 高橋清孝理事長

シナイモツゴを卵から育てて放流する取り組みは、2006年から続けられていて、今年は、県内4つの小学校や企業などが参加しています。

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シナイモツゴが生息するため池は鹿島台地区に7か所あり、今年3月に環境省から自然保護区の「自然共生サイト」に認定されました。