郡仙台市長は31日の市議会本会議で、2018年仙台市で母親と小学2年生の長女が心中したとされる事件について、遺族が求めるいじめの再調査は「実施しない」と改めて言及しました。その上で、いじめの再発防止について「先頭に立って啓発に努める」と述べました。

これは、31日の仙台市議会本会議の代表質疑の中で、郡市長が答弁したしものです。

2018年11月仙台市泉区で母親と小学2年生の長女が無理心中したとされる事件について市は「いじめ重大事態」と認定。死亡した女児の父親は郡市長に対し、「いじめと心中の因果関係が明らかになっていない」などとして、再調査を求めていました。郡市長は、「専門委員会で審議が尽くされている」とし、再調査は実施しないと判断。29日には、死亡した女児の父親に直接、その意向を伝えました。

31日の市議会でも、議員から改めて再調査を行わない理由を聞かれ、郡市長は、判断は変わらないと繰り返しました。その上で、再発防止について「先頭に立って、教育委員会などのいじめ防止対策が徹底されているか検証を行い、いじめを許さないという決意が社会全体に浸透するよう啓発に努めたい」と述べました。