東北電力は、6月1日から家庭向け電気料金を値上げします。値上がり幅は、平均25.47%となっていて一般家庭からは、不安の声が上っています。

「充電が終わったら抜いて充電器も抜いてしまって、少しでも節電できるようにしています」

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宮城県名取市に住む森あゆみさんは、夫と3人の子どもとの5人暮らし。電気プラグをこまめに抜くなど節電を心がけています。自宅に太陽光発電のパネルを設置していますが、それでも、国の緩和措置が適用される前の1月2月の電気料金は、2万円を超えました。

森あゆみさん:
「去年に続き、また、あすから値上がりして、また次も(値上げが)あるのかなと思うと、家電ももう少し節電できるものに替えたりも考えなければいけないのかなと思っています」

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森さんは、自宅でネイルサロンを開いています。手元を照らすライトやエアコン。衛生管理のための換気扇などは、接客のため常に使用しなければならず、どうしても電気の使用料が増えてしまうといいます。

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森あゆみさん:
「特に去年くらいからかなり、痛いなというくらい(電気料金が)上がってきて、目に見えるように。家の方では節電しなきゃなと思うんですけど、こちらはお客さまも来られるので、節電はほとんど出来ない」

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東北電力は、6月1日使用分から家庭向け電気料金を平均25.47%値上げし月の電力使用量が260kWhの標準的な家庭の場合、料金は、2110円値上がりし1万142円になると説明しています。

森さんは、6月以降の料金がいくらになるのか不安があると話します。

森あゆみさん:
「全部上がっているので家計的には打撃しかない。食費も、子どもたちも小さいので節約もできない。できる限りこまめにやれることを探して、みんなで家族でやっていこうとは思っています」

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東北電力は、国の緩和措置や燃料費調整制度により、標準的な家庭での電気料金は6月分は7833円、7月分は7537円になると説明していて、安く抑えられている状態です。しかし、緩和措置は9月までとなっているので、値上げで実際に家庭への負担が重くのしかかるのは、今年の秋以降になると見られています。