岩手・宮城内陸地震から6月14日で15年になるのを前に栗原市の地滑り地帯で4日、専門家の現地視察が行われました。

岩手・宮城内陸地震で幅900メートルに渡り崩落した栗原市栗駒の「荒砥沢地すべり」には東北大学の教授らおよそ20人が訪れました。市は、東北大学と協力し2011年から崩落面をレーダーやカメラで監視しており動きがほぼ無いことや落石の危険も減ったとして6月から一般の現地見学会の受付を始めています。4日の視察は、これからの見学会に活かそうと市が開いたもので、切断された道路などを見た専門家からは「できるだけそのままの状態で見学できればいい」など意見が出ました。
東北大学災害科学国際研究所佐藤翔輔准教授「今こうして現場を残していることは教科書や映像ではわからないことがここではわかる。どんどん子どもたちにも来てもらえる場所にして頂きたい」
荒砥沢地すべりには7月、大崎市の高校生らが見学に訪れる予定です。