■体操・第63回NHK杯 女子2日目(18日、群馬・高崎アリーナ)

昨年、現役復帰を果たした杉原愛子(24、TRyAS)が3大会連続五輪出場をかけてNHK杯に挑んだが、パリ五輪代表切符には届かなかった。

全体5位でスタートしたこの日、最初の種目・跳馬では綺麗な着地を見せ好スタートを切ったが、続く種目・段違い平行棒で痛恨の落下。パリ五輪代表を懸けた熾烈な戦いの中で大きなミスとなってしまった。

残る平均台、床運動では安定した演技を見せたものの、目標としていた3大会連続の五輪出場は叶わなかった。

それでも杉原は最終種目後に笑顔と大きなガッツポーズを見せ、ファンを最後まで楽しませてくれた。

試合後、「パリオリンピックを目指して頑張ってて、結果としては代表選手に選ばれなかったですけれど、こうやってたくさんの人に支えられて、もう感謝の気持ちしかないです」と悔しさを滲ませつつも感謝の言葉を。

インタビューの途中では涙ながらにこれまでの思いを語り「引退はまだ考えてないんですけど、パリオリンピックの補欠っていう立場になると思うので、全種目コンディションを良くしてきちんと安定してできるように。常に前向きな気持ちで、体操の魅力を伝えるように頑張りたい」と気持ちを切り替え、前を見据えた。

【女子2日目 結果】
1位 宮田笙子 216.162
2位  岸里奈   215.526
3位  岡村真   213.994
4位 中村遥香 212.130
5位 杉原愛子 210.359